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NBA

「仕事は終わった。家に帰れるよ」ドラフト2巡目41指名からファイナルMVPに輝いたヨキッチ「最高の旅路だ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.06.13

ヨキッチはファイナルで平均30.2点、14.0リバウンド、7.2アシスト、1.4ブロックと暴れ回った。(C)Getty Images

ヨキッチはファイナルで平均30.2点、14.0リバウンド、7.2アシスト、1.4ブロックと暴れ回った。(C)Getty Images

 現地時間6月12日(日本時間13日)に行なわれたNBAファイナル第5戦。デンバー・ナゲッツのフランチャイズ初優勝が決まった直後、ナゲッツの大黒柱ニコラ・ヨキッチはチームメイトと喜びを爆発させることなく、対戦相手のマイアミ・ヒートのところに向かい、選手1人ひとりと挨拶を交わしていた。

 その後、レポーターからチャンピオンシップ獲得について聞かれたセルビア出身の28歳は「すごくいいよ。これで仕事は終わった。家に帰れるよ」と安堵の表情で語った。

 2014年のドラフト2巡目全体41位指名でナゲッツから指名されたヨキッチは、ヒートとのファイナル5試合で平均30.2点、14.0リバウンド、7.2アシスト、1.4ブロックをマークし(うち2試合でトリプルダブル)、満場一致でMVPに選出された。

 ナゲッツのチームメイトとファン、家族が会場で見守るなか、球団史上初優勝を成し遂げた“ジョーカー”はこう話していた。

「僕たちはやり遂げた。ポストシーズン中に言うことはなかったけど、僕らはベストなバスケットボールをプレーしていたと思う。今日はショットが決まらなかったけど、守ってみせた。

 最高の旅路だと思うね。41位指名だけど、そんなこと関係ないさ。ここにいるんだから、誰もが選手なんだ。相手(ヒート)にはドラフトすらされていない選手たちが何人かいるけど、彼らはプレーを続けていて、チームの勝利に貢献している」
 
 ヨキッチは1979年にシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)を初優勝に導いたデニス・ジョンソン(29位)を上回り、NBA史上最もドラフト順位の低いファイナルMVP受賞者となった。

 さらに、アキーム・オラジュワン(ナイジェリア)、ティム・ダンカン(アメリカ領バージン諸島)、トニー・パーカー(フランス)、ダーク・ノビツキー(ドイツ)、ヤニス・アデトクンボ(ギリシャ)に次いでアメリカ50州以外の出身でファイナルMVPに選ばれた、6人目の選手にもなっている。

 15年のNBA入り後は毎年成長を続け、21、22年と2年連続でシーズンMVPを勝ち取り、そして今季ファイナルMVPに輝いた男はまだ28歳。NBA最高の“ポイント・センター”が健在である限り、ナゲッツは来季以降も優勝戦線に絡んでくるはずだ。

構成●ダンクシュート編集部

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