6月12日(日本時間13日)。1勝3敗と追い込まれていたマイアミ・ヒートは、敵地ボール・アリーナでNBAファイナル第5戦に臨んだが、デンバー・ナゲッツに89-94で敗れ、今シーズンを終えた。
これによって2003年からヒートでプレーしてきたユドニス・ハズレムはキャリアに終止符を打つこととなった。
今月9日に43歳を迎えた203㎝・106kgの大ベテランは、ここ7シーズンはいずれも20試合以下の出場で、プレーオフも2016年を最後に出番はなかったが、現役ラストシーズンの今季は、ミルウォーキー・バックスとのファーストラウンド第3戦で2分28秒、そしてファイナル第3戦の終盤にもコートに立った。
ファイナルでは13年のサンアントニオ・スパーズとのシリーズ以来となるプレー機会を得たハズレムは、42歳363日でファイナルの最年長出場記録を樹立。1989年にカリーム・アブドゥル・ジャバーが記録した42歳58日を塗り替え、34年ぶりにNBA記録を更新した。
フロリダ州マイアミ生まれのハズレムはダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス/21年)、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ/20年)とともに、1つの球団に20シーズン以上も在籍するNBA史上3人目の快挙を達成しているが、晩年はベンチやロッカールームでチームを支え、キャリアを全うした。
「ここにいるみんなのことと、このチームを誇りに思う。最高の思い出を作ってくれた彼らに感謝したい。私にはなんの不満も、後悔もないと伝えるよ。彼らが私へ、これから先も一生忘れることのないファイナルシーズンを与えてくれたんだからね」(ハズレム)
キャリアの通算で879試合に出場し平均7.5点、6.6リバウンドを記録。1年目にオールルーキー2ndチームに選出されて以降、個人タイトルとは無縁のロールプレーヤーが、近い将来バスケットボール殿堂入りすることはないだろう。しかし出場試合数は球団史上2位、通算5791リバウンドは堂々のトップを誇り、背番号40がヒートの永久欠番となる可能性は十分にある。
昨年8月、ハズレムと1年契約を結んだ際、ヒートのパット・ライリー球団社長は「最初の日から、私は彼が競争するのを目の当たりにしてきました。彼が我々のホームでジャージーを脱いで引退する日には、UD(ハズレム)はマイアミ・ヒートという球団でプレーしたベストな選手のひとりとして、このチームの歴史へ刻まれることでしょう」と語っていた。
近年はコート上での活躍は限られ、ベンチやロッカールームで存在感を示してきたものの、ライリー球団社長やエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)、そして選手たちが彼の声を必要としたからこそ、43歳まで現役生活を続けることができたのだろう。
ヒートの3度の優勝をすべて経験したハズレムは、クリス・ボッシュ(1番)、ドゥエイン・ウェイド(3番)、ティム・ハーダウェイ(10番)、シャキール・オニール(32番)、アロンゾ・モーニング(33番)とともに、永久欠番の仲間入りを果たすに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
「負けたら俺を責めてもらって構わない」ヒート勝敗の全責任を背負うバトラー「勝てば誰も文句は言わない」<DUNKSHOOT>
「あとは彼次第」レブロン引退の噂にレイカーズOBのジャバーが言及「もう証明すべきことは何もない」<DUNKSHOOT>
これによって2003年からヒートでプレーしてきたユドニス・ハズレムはキャリアに終止符を打つこととなった。
今月9日に43歳を迎えた203㎝・106kgの大ベテランは、ここ7シーズンはいずれも20試合以下の出場で、プレーオフも2016年を最後に出番はなかったが、現役ラストシーズンの今季は、ミルウォーキー・バックスとのファーストラウンド第3戦で2分28秒、そしてファイナル第3戦の終盤にもコートに立った。
ファイナルでは13年のサンアントニオ・スパーズとのシリーズ以来となるプレー機会を得たハズレムは、42歳363日でファイナルの最年長出場記録を樹立。1989年にカリーム・アブドゥル・ジャバーが記録した42歳58日を塗り替え、34年ぶりにNBA記録を更新した。
フロリダ州マイアミ生まれのハズレムはダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス/21年)、コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ/20年)とともに、1つの球団に20シーズン以上も在籍するNBA史上3人目の快挙を達成しているが、晩年はベンチやロッカールームでチームを支え、キャリアを全うした。
「ここにいるみんなのことと、このチームを誇りに思う。最高の思い出を作ってくれた彼らに感謝したい。私にはなんの不満も、後悔もないと伝えるよ。彼らが私へ、これから先も一生忘れることのないファイナルシーズンを与えてくれたんだからね」(ハズレム)
キャリアの通算で879試合に出場し平均7.5点、6.6リバウンドを記録。1年目にオールルーキー2ndチームに選出されて以降、個人タイトルとは無縁のロールプレーヤーが、近い将来バスケットボール殿堂入りすることはないだろう。しかし出場試合数は球団史上2位、通算5791リバウンドは堂々のトップを誇り、背番号40がヒートの永久欠番となる可能性は十分にある。
昨年8月、ハズレムと1年契約を結んだ際、ヒートのパット・ライリー球団社長は「最初の日から、私は彼が競争するのを目の当たりにしてきました。彼が我々のホームでジャージーを脱いで引退する日には、UD(ハズレム)はマイアミ・ヒートという球団でプレーしたベストな選手のひとりとして、このチームの歴史へ刻まれることでしょう」と語っていた。
近年はコート上での活躍は限られ、ベンチやロッカールームで存在感を示してきたものの、ライリー球団社長やエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)、そして選手たちが彼の声を必要としたからこそ、43歳まで現役生活を続けることができたのだろう。
ヒートの3度の優勝をすべて経験したハズレムは、クリス・ボッシュ(1番)、ドゥエイン・ウェイド(3番)、ティム・ハーダウェイ(10番)、シャキール・オニール(32番)、アロンゾ・モーニング(33番)とともに、永久欠番の仲間入りを果たすに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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