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NBA

ナゲッツの歴史的勝利の裏で、ヒートの大ベテランがNBA記録更新。ハズレムがファイナル最年長出場者に<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.06.08

マレー(左)のトリプルダブルの活躍でナゲッツが第3戦に勝利。ヒートは試合終盤、42歳のハズレムがコートに立ち、最年長記録を更新した。(C)Getty Images

マレー(左)のトリプルダブルの活躍でナゲッツが第3戦に勝利。ヒートは試合終盤、42歳のハズレムがコートに立ち、最年長記録を更新した。(C)Getty Images

 マイアミに舞台を移したNBAファイナル第3戦は、デンバー・ナゲッツがホームのマイアミ・ヒートを109-94で下し、シリーズ2勝1敗とした。

 この試合ではナゲッツの両輪がNBA史に残る活躍を披露。ニコラ・ヨキッチがファイナル史上初となる「30-20-10」(32得点、21リバウンド、10アシスト)を達成すれば、相棒のマレーも34得点、10リバウンド、10アシストをあげ、3試合連続で10アシスト以上をマークしたファイナル史上3人目の選手となった(過去の達成者はボブ・クージーとマジック・ジョンソン)。

 また、プレーオフで2人揃ってのトリプルダブル達成は、2019年のカンファレンス決勝でゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーとドレイモンド・グリーンが記録して以来2組目、ファイナルでは史上初の快挙。さらに両者ともに30得点以上を奪っての達成は、レギュラーシーズンを通じても初というまさに歴史的ゲームとなった。

 一方、ホームで完敗を喫したヒートのほうでも、ひっそりとNBA記録を更新した選手がいる。球団一筋20年、今季限りでの引退を表明しているユドニス・ハズレムだ。
 
 勝敗が決した試合時間残り29.8秒。ハズレムは今プレーオフ2度目の出場を果たし、42歳363日でファイナルにおける最年長出場記録を更新。カリーム・アブドゥル・ジャバーが現役最終年に打ち立てた記録(42歳58日/1989年ファイナル第4戦)を34年ぶりに塗り替えた。

 第4戦が行なわれる現地9日に43歳の誕生日を迎える大ベテランは、唯一放ったジャンパーをミスし、得点記録を作ることはできなかったものの、登場時にはアリーナに残っていた観客から喝采も浴びた。

 ちなみに、NBAの最年長優勝者は1997年にシカゴ・ブルズに在籍していた43歳のロバート・パリッシュだが、ファイナルでは1試合もコートに立っていない。2位は88年にロサンゼルス・レイカーズの優勝に貢献したジャバーで41歳。もし今回ヒートが優勝すれば、新たにハズレムの名が刻まれることになる。

 もちろんヒートにとっては、この日のような大差で敗れる試合はもう味わいたくないはず。まずは再びホームで戦う第4戦でハズレムに“バースデー勝利”を届け、今度は大量リードを奪う展開で大先輩をコートに送り出したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部
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