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NBA

「彼の隣でプレーするチャンスを得られて興奮している」カリーとの共闘に心を躍らせるポール<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.06.27

かつて火花を散らしたポール(左)とカリー(右)がチームメイトに。来季は2人同時にコートに立つ時間帯もありそうだ。(C)Getty Images

かつて火花を散らしたポール(左)とカリー(右)がチームメイトに。来季は2人同時にコートに立つ時間帯もありそうだ。(C)Getty Images

 6月18日(日本時間19日、日付は以下同)、クリス・ポールはフェニックス・サンズからワシントン・ウィザーズにトレードされた。だが38歳の大ベテランはウィザーズでプレーすることなく、22日にジョーダン・プール、ライアン・ロリンズ、複数のドラフト指名権との交換でゴールデンステイト・ウォリアーズへの移籍が決まった。

 ポールが加入したウォリアーズは、今夏にボブ・マイヤーズGM(ゼネラルマネージャー)が退任。後任にチームOBのマイク・ダンリービーJr.を迎えて新体制となったが、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンのほか、アンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ゲイリー・ペイトン二世が契約下におり、プレーヤーオプションを破棄して完全FA(フリーエージェント)になるドレイモンド・グリーンも再契約が濃厚だ。

 キャリア通算1214試合すべてで先発を務めてきたポールは、新天地でカリーのバックアップ起用が予想され、セカンドユニットの司令塔としてペイトン二世やジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディーらを操っていくことが期待されている。

 司令塔兼リーダーとしてNBAで長年プレーを続けてきたポールには抜群のリーダーシップとリーグ有数のバスケットボールIQが備わっており、過去にプレーオフで何度も火花を散らしたカリーとコート上で共闘する場面もあるだろう。
 
 6月26日に『ESPN』の“NBA Today”に出演したポールはカリーとウォリアーズについて次のように語っていた。

「僕らはもう長い間、互いのことをよく知っている。僕の妻は彼の結婚式に出席し、彼と彼の妻は僕らの結婚式に出席していた。彼の隣でプレーするチャンスを得られて興奮しているよ」

 続けてポールは「あのチームはとんでもないほど素晴らしい組織であり、彼らは長い間ずっと一緒にプレーし、互いのことを知り尽くしている」とウォリアーズを称賛していた。

 オフのFA市場は6月30日に解禁され、ウォリアーズはここからさらにロスターを固めていくことになる。来季開幕時にはどんな陣容になっているかは不明だが、カリー&ポール擁するPG(ポイントガード)は両者が健康体であれば盤石と言っていいだろう。

 2010年代以降のNBAで最も成功を収めたチームに、ポールという歴代屈指の司令塔が加わったことに、チームメイトだけでなく地元ファンも心を躍らせているに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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