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NBA

「驚いた」電撃トレードの“被害者”となったポールが現在の心境を吐露「まだ自分の中で処理できていない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.06.20

ポールは来季もサンズでのプレーを希望していたが…。(C)Getty Images

ポールは来季もサンズでのプレーを希望していたが…。(C)Getty Images

 現地時間6月18日、フェニックス・サンズはワシントン・ウィザーズとのトレードでガードのブラッドリー・ビールを獲得し、クリス・ポール、ランドリー・シャメット、複数のドラフト指名権と交渉権を放出した。

 これによりサンズにデビン・ブッカー、ケビン・デュラント、ビールのビッグ3が完成。昨季(2022-23シーズン)にデュラントは平均29.1点、ブッカーは平均27.8点、ビールは平均23.2点を奪っており、来季このスコアリングトリオは大きな注目を集めることになりそうだ。

 一方、この電撃トレードの“被害者”となったのがポールだ。2020年のオフにオクラホマシティ・サンダーからトレードでサンズにやってきた司令塔は、加入1年目からチームをファイナルに導き、21-22シーズンは36歳にしてアシスト王(平均10.8本)に。昨季も平均13.9点、8.9アシストと衰えを感じさせないプレーを披露していた。

 しかし、22年のカンファレンス決勝で左足の大腿四頭筋を負傷、今年もカンファレンス準決勝で鼠径部を痛めて戦線離脱とプレーオフではケガに苦しみ、チームも過去2年はファイナル進出を逃していた。
 
 6月上旬に『ESPN』は、サンズ首脳陣とポールの代理人が話し合い、元オールスターガードをウェイブする見込みと報じていたが、本人は6月中旬に地元紙に「もちろん(サンズに残りたい)。だから僕はこの場にいるんだ」と語り、来季もフェニックスでのプレーを希望していた。

 それからわずか数日後に起こったトレード。ポールにとっては寝耳に水だったようで、トレードの翌日に出演した『Good Morning America』で次のように語っていた。

「驚いたよ。このリーグではどんなことでも起こり得る。だから次にどうなるかを見るしかないね」

 また『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューでは、「(トレードされたことを)まだ自分の中で処理する時間を十分取れていない。正直な話、自分だけに影響を与えるものではないからね」と心境を吐露していた。

 05年のドラフト1巡目3位でニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)に入団し、18年間のキャリアで平均17.9点、4.5リバウンド、9.5アシスト。アシスト王5回、スティール王6回、通算1万1501アシスト、通算2544スティールはともにNBA歴代3位、21年にはNBA75周年記念チームに選出されるなど、NBAで数々の成功を手にしてきたポールだが、いまだに優勝経験はない。

 現時点で彼がウィザーズにとどまるのか、バイアウトされて優勝を狙える球団へ移籍するかは未定。今年5月に38歳を迎えた“ポイント・ゴッド”の動向に、多くのファンが注目している。

構成●ダンクシュート編集部

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