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NBA

ロケッツ復帰が完全消滅したハーデン。原因は若手グリーンの「助けになると同時に、害にもなる」発言?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.04

グリーン(左)はFA解禁前の5月にハーデン(右)のロケッツ復帰の噂について言及していた。(C)Getty Images

グリーン(左)はFA解禁前の5月にハーデン(右)のロケッツ復帰の噂について言及していた。(C)Getty Images

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンは14年間のNBAキャリアで、得点王3回、オールNBAチーム選出9回、オールスター選出10回、ヒューストン・ロケッツ在籍時の2018年にはシーズンMVPに輝いたリーグ有数のスター選手だ。

 33歳のガードは、シクサーズ2年目を終えた今夏にプレーヤーオプションとなっていた来季の契約を行使したが、チームとともにトレード先を探索することに。『ESPN』は新天地候補にロサンゼルス・クリッパーズとニューヨーク・ニックスを挙げている。

 もっとも、6月30日のFA(フリーエージェント)マーケット解禁前はシクサーズ残留か、古巣であるヒューストン・ロケッツ復帰の二択と言われていた。ただロケッツは市場解禁後に司令塔のフレッド・ヴァンブリートと4年1億3000万ドル、スウィングマンのディロン・ブルックスと4年8000万ドル、センターのジョック・ランデールと4年3200万ドル、フォワードのジェフ・グリーンと1年600万ドルで合意しており、ハーデン復帰の可能性はなくなったと言っていいだろう。

 ハーデンはロケッツでプレーした約9年間で平均29.6点、6.0リバウンド、7.7アシストと好成績を残し、15、18年のプレーオフではチームをカンファレンス決勝に導いた。本人にとっては全盛期を過ごした球団で「ヒューストンは俺のホーム」と語るほどだが、『The Athletic』のケリー・イコ記者はロケッツの若手の発言がハーデンの機嫌を損ねたと語っている。
 
 事の発端は、今年5月にポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)がホスト役を務めるポッドキャスト番組“Podcast P with Paul George”に出演したジェイレン・グリーンのコメントだ。

 同番組でグリーンは今夏にロケッツ行きが噂されていたハーデンについて「助けになると同時に、害にもなる」と発言。これを受けてジョージも「ジェームズのようなボール独占型の選手を加えることで、(若手の)成長を妨げてしまうことになってしまう」と述べていた。

 イコ記者は“NBA Show”で「(ハーデンは)ポール・ジョージとのポッドキャストでジェイレンが言っていたことを耳にした。ジェームズは毎年夏にヒューストンに来て、ジェイレンを指導し、一緒に汗を流していた。彼はジェイレンから『助けになると同時に、害にもなる』と言われたことが、あまり好きではなかった」と語った。

 昨季は58試合で平均21.0点、リーグ1位の10.7アシストと依然としてハイレベルな力を持つハーデンだが、NBA優勝経験はなく、21年のロケッツ退団後はブルックリン・ネッツ、シクサーズとチームを転々としている。

 8月に34歳を迎える元MVPは、来季どのチームでプレーすることになるのか。

構成●ダンクシュート編集部

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