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NBA

「俺も自信を失った経験があるから理解できる」グリーンが精彩を欠く“元ドラ1”に共感「本当に気の毒」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.05

グリーン(右)が同じ万能戦士である元ドラ1のシモンズ(左)について言及した。(C)Getty Images

グリーン(右)が同じ万能戦士である元ドラ1のシモンズ(左)について言及した。(C)Getty Images

 ブルックリン・ネッツのベン・シモンズは2016年のドラフト1位指名でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団。208㎝・109㎏の大型司令塔はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)の再来と期待され、デビューイヤーに平均15.8点、8.1リバウンド、8.2アシスト、1.7スティールをあげて新人王に輝いた。

 その後もジョエル・エンビードともにチームの主軸を務め、これまでオールNBAチームに1度、オールディフェンシブチームに2度選出され、オールスターにも3度出場した。

 しかし、2021年のプレーオフで精彩を欠き戦犯となったシモンズは、シーズン終了後にシクサーズに残る意思がないことを表明。ただ、なかなかトレードはまとまらず、新シーズン開幕後も欠場が続き、22年2月にジェームズ・ハーデンらとの交換でネッツへ移籍して決着がついたものの、結局このシーズンは背中のケガなどで全休した。
 
 待望の新天地デビューを飾った昨季はケビン・デュラント(現フェニックス・サンズ)、カイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)とのビッグ3が期待されたが、42試合の出場で平均6.9点、6.3リバウンド、6.1アシスト、平均フィールドゴール試投5.6本止まり。平均15.9点、8.1リバウンド、7.7アシスト、平均フィールドゴール試投11.6本だったシクサーズ時代と比べると大きく数字を落とした。
 
 今年6月にポッドキャスト番組“New Heights”に出演したシクサーズOBのチャールズ・バークレーはシモンズについて「彼はシュートを打つことを恐れている」と切り出し、「1年4000万ドルの契約がまだあるわけだから、少なくともあと1年はそれを改善するために努力すべきだ。シュートやフリースローを打つのを怖がるようなプレーをすれば、これが彼にとってNBAでのラストシーズンになるかもしれない」と警鐘を鳴らしていた。

 一方、7月上旬にポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)のポッドキャスト番組“Podcast P with Paul George”に出演したドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)はシモンズを援護。グリーン曰く、近年の不振の原因は自信の欠如だという。

「人々が自信を失っていくのを見たことがあるだろ? ベン・シモンズは完璧な例だ。フィラデルフィア時代と今のベン・シモンズの違いはただひとつだけ。それは自信だ。俺もショットへの自信を失った経験があるから、その感覚は理解できるよ」

 続けてグリーンは「自信を失った選手たちを見て、本当に気の毒だと感じる。君たちはまだ同じ選手だ。以前はまばたきする前に15アシストを決めていた同じ人間だ。それなのに、自信を失ったせいでそれができないと感じるんだろうね」と過去の自身の体験談を挙げてシモンズに共感していた。

 17年のドラ1はスター街道から外れてしまったが、まだ26歳。来季こそシクサーズ時代のような攻守で躍動する姿を見せてほしいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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