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名手ピッペンは現代のNBAでも通用する?元同僚のロッドマンは「平均トリプルダブルを達成していただろう」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.12

ロッドマン(左)はジョーダンとピッペン(右)に優劣をつけることは避けたが、「プレーは洗練され、技術も高かった」とピッペンの能力を高く評価していた。(C)Getty Images

 シカゴ・ブルズの1990年代の黄金期を支えたスコッティ・ピッペンは、神様マイケル・ジョーダンの相棒としてだけでなく、プレーヤーとして自身も歴代トップクラスのオールラウンダーだった。

 殿堂入り選手のデニス・ロッドマンは、かつての同僚が現在でプレーしたら平均トリプルダブルを達成していたと見解を述べている。

 ピッペンはNBAでブルズ、ヒューストン・ロケッツ、ポートランド・トレイルブレイザーズと3チームでプレー。キャリア17年間でリーグ優勝6回、オールNBA1stチーム3回、オールディフェンシブ1stチーム8回、オールスター出場7回、NBA50周年記念チームとNBA75周年記念チームに選出されるなど、歴史に名を残す攻守万能プレーヤーだった。

 1995-96シーズンに数か月間、ジョーダン&ピッペンと同僚だったジョン・サリーは、「ピッペンは私が一緒にプレーしたなかで最も熟練した選手だった」と、『VLAD TV』のインタビューで語ったほどだった。

 1996~98年のブルズ後期3連覇において、ジョーダン&ピッペンとともに"三銃士"の一角を担ったロッドマンは『VLAD TV』に出演した際、ジョーダンよりもピッペンの方が優れているのではないかという意見に、「それはタフな質問だ」と切り出した。

「俺はかつてのインタビューで、神様マイケル・ジョーダンがスコッティ・ピッペンという相棒を手に入れてくれて感謝していると言った。マイケルは自分1人だけでは優勝を成し遂げられなかった。マイケルは1試合40得点をあげていたが、スコッティが加わって、足りない部分を埋め、メジャーなスーパースターに押し上げたんだ」
 
 ジョーダンはプロ入りした1984-85シーズンから平均20点以上をマークしたが、ピッペンが加入するまでの3年間のブルズはすべて勝率5割以下(38勝44敗→30勝52敗→40勝42敗)、プレーオフはすべて1回戦負けとチームを勝たせられる選手ではなかった。87年にピッペンが入団し、ピストンズと激闘を繰り広げたのち、91~93年に前期3連覇を達成。ジョーダン自身、ピッペンの存在が大きかったことは認めている。

 ロッドマンはジョーダンとピッペンに優劣をつけることは避けつつも、「「スコッティはパワーフォワード/ポイントガードの先駆者の1人だと思う。今で言う6フィート9インチ(206cm)、6フィート10インチ(208cm)の選手たちと同じで、スコッティのプレーは洗練され、そして技術も高かった。もし彼が今のNBAでプレーしていたら、おそらく平均トリプルダブルを達成していただろうね」とピッペンを高く評価した。

 また、最近ではピッペンがジョーダンに対して否定的な言葉をぶつけて注目を集めているが、ロッドマンは「彼らは一緒にいいプレーをしていたし、俺が見た中でおそらくベストのデュオさ」と、あくまでコート上では"最強"だったと主張していた。

構成●ダンクシュート編集部

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