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NBA選手たちの引退後の“落とし穴”。破産者続出にアリナスは「シャックに毎月いくら使うか聞いてみたらいい」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.11

引退後のNBA選手は破産者が続出。現役を退いたばかりのカーメロにアリナスは警鐘を鳴らす。(C)Getty Images

引退後のNBA選手は破産者が続出。現役を退いたばかりのカーメロにアリナスは警鐘を鳴らす。(C)Getty Images

 最高峰のバスケットボールリーグと言われるNBAは、トッププレーヤーが数十億を稼ぐアメリカンドリームの世界だ。しかし、華やかさの反動とも言うべきか、現役引退後は路頭に迷う選手も少なくない。元NBA選手のギルバート・アリナスは、シューズを脱いだあとの問題点について見解を述べている。

 2023-24シーズンでトップの年俸を稼ぐのは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー(5190万ドル/約73億9000万ドル)。2位がフェニックス・サンズのケビン・デュラント(4765万ドル/約67億8000万円)、そしてニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)が3位タイ(4760万ドル/約67億7000万円)で続く。ランキング141位のアル・ホーフォード(ボストン・セルティックス)までが1000万ドル(約14億2000万円)を受け取る壮大な市場だ。
 
 一方で、選手たちの引退後にはある“落とし穴”があるという。NBAには歳を重ねたのちに年金を受け取れる制度があるが、金融界に特化した『Defining Wealth』の創設者であるタイラー・ライト氏によれば、選手たちの60%が現役引退後5年以内に破産。「ファイナンシャル・アドバイザーも、配偶者も、自分の財政状況を十分に理解せずに手を出すべきではない」と指摘している。

 現役時代に総額1億6000万ドル(約228億円)以上を稼いだアリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は『VladTV』のインタビューで、選手たちは現役時代に華やかな生活を送っているがゆえに、引退後はそのギャップに苦しんでいることを明かす。

「NBA選手は、引退すると高額の収入がストップしてしまう。(2023年5月に引退を発表した)メロ(カーメロ・アンソニー/元ニューヨーク・ニックスほか)は引退時期を自分でも把握していなかった。NBAは『もう君はいらない』と言うだけだ。

 今、メロは自分の生活をアジャストしなければならない。毎年大金を稼いでいて、どんなショッピングモールでも好きな時に好きなものを買うことができた。それがもうこれ以上は無理だと理解するには、2年はかかるだろう」
 
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