ラリー・バードと言えば、1980年代にボストン・セルティックスのエースとしてだけでなく、名ポイントガードのマジック・ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)らとともに、NBA史に名を残すスーパースターとして知られる。
しかし、殿堂入り選手のデニス・ロッドマンが「現代では通用しない」と否定的な見解を述べて波紋を呼んだが、“バッドボーイズ”と恐れられたデトロイト・ピストンズで同僚だったアイザイア・トーマスが、バードを擁護している。
事の発端は、昨季のNBAを制し、ファイナルMVPに輝いたデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチとバードを、ロッドマンが比較したこと。『VladTV』のインタビューで、「ラリー・バードが今の時代にプレーしていたら、ヨーロッパにいるだろうな。彼のゲームは1980年代のボストンにはフィットしていた。だが、現代ではない(通用しない)。当時のベストプレーヤーだったし、俺は別に彼を軽視しているわけじゃない。だが、今の時代となると俺の答えはノーだ」と持論を展開したのだ。
バードは206cm・100kgの長身フォワード。身体能力は決して高くなかったが、打点の高い正確無比なジャンパーに加え、歴代最高級のバスケットボールIQを生かした、相手の意表を突くアシストやスティールなど頭脳プレーも多く、レイカーズのマジックとともに数多くの功績を残した。
レギュラーシーズンでは平均24.3点、10.0リバウンド、6.3アシスト、1.7スティールにフィールドゴール成功率49.6%、フリースロー成功率88.6%、キャリア13年間で優勝3回に2度のファイナルMVP、1984~86年には史上3人しか成し遂げていない3年連続シーズンMVPに選出されている。
現役時代にバードともしのぎを削ったトーマスは人気ポッドキャスト番組『SWAY'S UNIVERSE』に出演した際、「私の意見だけど、もしラリー・バードが現代でプレーしていたら、彼はまだリーグのMVPで、所属するチームは依然として優勝していただろう」と、ロッドマンとは逆の意見を展開した。
「なぜそんなことを言うかって? ラリー・バードによく似た“ジョーカー”(ヨキッチ)がナゲッツの中心選手として優勝するのを見たばかりだからね。この2人を見て、似ているとするなら、バードは現代でも2~3回は優勝するだろう」
ヨキッチとの比較の観点からに加え、バードが限りなくミスが少なかったことも、特筆すべきだとトーマスは主張する。
「対戦した選手の中で・ラリー・バードがボールを持った時、私たちは彼を最も恐れた。セルティックスの33番。彼は象徴的な選手だった。1980年代にラリー・バードとセルティックスのプレーを見てきた私たちからすると、今の若者たちには理解しがたいかもしれないが、彼はとにかくミスをしない。ミスすると、見る人たちがショックを受けたほどだ」
同じ時代を生きた選手として、トーマスはバードの能力を最大限に評価していた。
構成●ダンクシュート編集部
「ロッドマンは得点しないことに誇りを持っていた」ブルズ時代の同僚が語る名リバウンダーの“哲学”〈DUNKSHOOT〉
しかし、殿堂入り選手のデニス・ロッドマンが「現代では通用しない」と否定的な見解を述べて波紋を呼んだが、“バッドボーイズ”と恐れられたデトロイト・ピストンズで同僚だったアイザイア・トーマスが、バードを擁護している。
事の発端は、昨季のNBAを制し、ファイナルMVPに輝いたデンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチとバードを、ロッドマンが比較したこと。『VladTV』のインタビューで、「ラリー・バードが今の時代にプレーしていたら、ヨーロッパにいるだろうな。彼のゲームは1980年代のボストンにはフィットしていた。だが、現代ではない(通用しない)。当時のベストプレーヤーだったし、俺は別に彼を軽視しているわけじゃない。だが、今の時代となると俺の答えはノーだ」と持論を展開したのだ。
バードは206cm・100kgの長身フォワード。身体能力は決して高くなかったが、打点の高い正確無比なジャンパーに加え、歴代最高級のバスケットボールIQを生かした、相手の意表を突くアシストやスティールなど頭脳プレーも多く、レイカーズのマジックとともに数多くの功績を残した。
レギュラーシーズンでは平均24.3点、10.0リバウンド、6.3アシスト、1.7スティールにフィールドゴール成功率49.6%、フリースロー成功率88.6%、キャリア13年間で優勝3回に2度のファイナルMVP、1984~86年には史上3人しか成し遂げていない3年連続シーズンMVPに選出されている。
現役時代にバードともしのぎを削ったトーマスは人気ポッドキャスト番組『SWAY'S UNIVERSE』に出演した際、「私の意見だけど、もしラリー・バードが現代でプレーしていたら、彼はまだリーグのMVPで、所属するチームは依然として優勝していただろう」と、ロッドマンとは逆の意見を展開した。
「なぜそんなことを言うかって? ラリー・バードによく似た“ジョーカー”(ヨキッチ)がナゲッツの中心選手として優勝するのを見たばかりだからね。この2人を見て、似ているとするなら、バードは現代でも2~3回は優勝するだろう」
ヨキッチとの比較の観点からに加え、バードが限りなくミスが少なかったことも、特筆すべきだとトーマスは主張する。
「対戦した選手の中で・ラリー・バードがボールを持った時、私たちは彼を最も恐れた。セルティックスの33番。彼は象徴的な選手だった。1980年代にラリー・バードとセルティックスのプレーを見てきた私たちからすると、今の若者たちには理解しがたいかもしれないが、彼はとにかくミスをしない。ミスすると、見る人たちがショックを受けたほどだ」
同じ時代を生きた選手として、トーマスはバードの能力を最大限に評価していた。
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