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ネッツのブリッジズが自身の課題に言及「プレーメーキングを磨くことで、僕は新たなステップを踏むことができる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.18

昨季途中にネッツに加入したブリッジズがプレーメーカーとして進化を遂げられれば、チームの上位進出も見えてくるはずだ。(C)Getty Images

 8月25日から日本の沖縄、フィリピンのマニラ、インドネシアのジャカルタで幕を開ける「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」で、ブルックリン・ネッツのミカル・ブリッジズはアメリカ代表デビューを飾る。

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が指揮を執る今回のアメリカ代表は、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やタイリース・ハリバートン(インディアナ・ペイサーズ)といった若手スターをはじめ、メンバー全員が20代というフレッシュな顔ぶれとなっている。

 チームのストッパーとして期待されているブリッジズにとって、今大会のメンバーにはネッツでチームメイトのキャム・ジョンソン、ビラノバ大時代にチャンピオンシップを勝ち取ったジェイレン・ブランソン、ジョシュ・ハート(いずれもニューヨーク・ニックス)がおり、彼らと力を合わせて金メダル獲得を目指すことになる。

 そんななか、7月15日(日本時間16日)に公開された米メディア『スポーツイラストレイテッド』の"Gaming Room show"へブリッジズがゲスト出演。ホスト役のジョン・シートンと一緒に『NBA 2K』をプレーしつつ、トークを楽しんでいた。

 ブリッジズは番組冒頭で歴代最高のバスケットボールプレーヤーについて聞かれて「レブロン」と回答。「最もガードするのが大変な選手は誰?」という話題になると、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、ウォリアーズのカリー、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)を挙げていた。
 
 2018年のNBA入り後、ブリッジズは全試合出場を続けている。サンズ在籍時の一昨季にはオールディフェンシブ1stチーム入りしているほか、今年2月に加入したネッツでは平均26.2点と攻撃面でもステップアップを遂げた。

 今季に向けて向上させたい部分について聞かれると、ブリッジズは自身の課題をこのように話していた。

「プレーメーキングだと思う。(今季は)もっとボールを持つことになるだろうし、毎回シュートを狙うわけじゃない。チームのみんなを(オフェンスで)絡めていくこと、コートにいる時はそうなると思う。そこ(プレーメーキング)に視線を向けていかなきゃいけないし、このオフシーズンに磨いていくことで、僕はまた新たなステップを踏むことができると思うよ」

 今季のネッツはブリッジズ、ジョンソン、スペンサー・ディンウィディー、ドリアン・フィニー・スミス、ニック・クラクストンが先発陣を形成する見込み。ベンチにはロイス・オニールやキャム・トーマス、ベン・シモンズ、そしてデニス・スミスJr.にロニー・ウォーカー四世、ダリアス・ベイズリーといった新加入組が控えている。

 リーグ屈指の3&Dを複数抱えるネッツだが、スミスJr.のディフェンス力、ウォーカー四世の爆発力、ベイズリーの多才さが加わり、シモンズが本来のプレーを見せることができれば、昨季以上に手ごわいチームになるかもしれない。

 ブリッジズには彼らをまとめて、チームの勝利を助けることが求められる。進化を続ける26歳は、新シーズンでさらにレベルアップした姿を見せてくれるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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