今季でNBAキャリア６年目を迎えるトレイ・ヤングは、アトランタ・ホークスの司令塔にしてチームの看板選手。昨季は平均26.2点、3.0リバウンド、10.2アシスト、1.1スティールの好成績をマークした。

　24歳のガードは2020、22年にオールスター入りし、2022年にはオールNBA３rdチームに選出。平均アシストではリーグ２位に３度入り、平均得点では４シーズン連続でリーグのトップ15にランクインしている。

　現在、ホークスは３年連続でプレーオフに出場。過去２年はファーストラウンドで姿を消しているが、いずれもプレーイン・ゲームの末に進出を決めており、プレーインでは３戦負けなしと一発勝負に強いことも印象的だ。

　その一方で、ヤングが2018－19シーズンにNBA入りしてからの５年間で、ホークスはHC（ヘッドコーチ）が２度も変わっている。2021年にはロイド・ピアース、今年２月にはネイト・マクミランが解任され、ジョー・プランティ（アシスタントコーチ）が暫定で指揮を執ったのち、後任にクイン・スナイダーが就任した。
  　そうしたなか、ヤングが現地時間７月15日（日本時間16日、日付は以下同）に公開されたドレイモンド・グリーン（ゴールデンステイト・ウォリアーズ）のポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』へゲストとして出演。

　指揮官が入れ替わる要因としてやり玉に挙げられる“コーチキラー”という評判について、ヤングは「この旅路はタフなものになっている。だって、僕は成長していく過程でそれほど多くのコーチはいなかった。AAU（アマチュア運動連合）時代のコーチでさえ、あまり多くなかったんだ」と口を開いた。

「だから僕に対してコーチキラーという烙印が押されるなんて驚きだね。ロイドが僕の最初のコーチで、彼は僕らのような若いチームにとってパーフェクトだった。彼はフィリー（フィラデルフィア・セブンティシクサーズ）から育成する男としてやってきたんだ。みんなを正しい方向へ導くためにね。

　彼のことは大好きだよ。けど多くの人たちが、僕とロイドが対立しているというレッテルを貼った。確かに、僕らは何度か衝突はしたけど、いつだって互いのことをリスペクトしていたんだ」