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NBA

カリーが同僚となったポールとの過去を回想「2年前に『クリスとプレーしたいか?』と聞かれたら、答えはノーだった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.07.19

NBA入団当初のカリーにとってポール(左)はメンターで、選手として様々なことを学んだという。(C)Getty Images

NBA入団当初のカリーにとってポール(左)はメンターで、選手として様々なことを学んだという。(C)Getty Images

 今季2シーズンぶりの王座奪回を目指すゴールデンステイト・ウォリアーズは、今夏にドレイモンド・グリーンと再契約を締結。FA(フリーエージェント)市場ではコリー・ジョセフ、ダリオ・シャリッチというベテランと契約し、トレードでクリス・ポールの獲得にも成功した。

 もっとも、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、グリーンというビッグ3の周囲をアンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニー、ゲイリー・ペイトン二世という2022年の優勝メンバーが固める布陣に変わらない。、ジョナサン・クミンガ、モーゼス・ムーディーといった若手がいるとはいえ、ベテラン中心のロスターを形成している。

 そうしたなか、現地時間7月14~16日(日本時間15~17日、日付は以下同)にかけてネバダ州タホ湖で行なわれた、セレブリティが多く参加するゴルフトーナメント『American Century Championship』でカリーが優勝。2日目にホールインワンを決めたスーパースターは、大会期間中に地元メディア『NBC Sports Bay Area』へポールについて語っていた。

 今季でキャリア19年目のポールはチーム最年長の38歳で、ウォリアーズ在籍15年目を迎えたカリーは35歳で2番目の年長者。司令塔として複数のチームを渡り歩き、先発ポイントガードとして一線級で活躍してきたポールに対し、カリーはプレーメーキングをしつつ、他選手とは一線を画す超人的なシュート力を駆使してゲームを支配してきた。
 
「僕らは仲のいい友人さ。僕がこのリーグへやって来た時はメンターでもあった。こう言うと彼がすごく年を取っているように聞こえるけど、僕もすぐそこにいる。15年前に僕がリーグ入りした時、彼は面倒を見てくれたんだ。彼とワークアウトもした。そこで彼はNBAでプレーするアスリートとして、準備することがどれほど重要なのかを教えてくれた」

 カリーはそう語り、「そこから何年にもわたって、僕らは戦ってきた」と回想。そして「もし2年前に『クリスとプレーしてみたいか?』と聞かれたら、おそらく答えはノーだった。けど時間が経ち、僕らは今ここにいる」とコメント。

 現時点で、新加入のポールが先発ポイントガードを務めるかどうかは不明で、カリーの控えとしてキャリア初のベンチスタートになる可能性もある。

 昨季のウォリアーズは、一時はグリーンをラインナップに加えるなどセカンドユニットのプレーメーカーが不足していた。それによりクミンガやムーディーが思うようにプレーできていなかっただけに、ポール加入によって解決が見込め、同時に彼らの成長も促せそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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