今オフの移籍市場で、ロスターに大きな改革を加えたチームのひとつがゴールデンステイト・ウォリアーズだ。

　2022年の王者は今夏、若手有望株だったジョーダン・プールらを放出し名司令塔のクリス・ポールを獲得したほか、コーリー・ジョセフやダリオ・シャリッチといったベテランも加え、選手層を厚くすることに成功。ドレイモンド・グリーンとの再契約も締結し、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンとのビッグ３体制を維持している。

　そしてこれらの一連の補強で、カリーの負担は大きく軽減されることだろう。キャリア19年目を迎える将来の殿堂入りPG（ポイントガード）ポールだけでなく、ミスの少ないジョセフを獲得したことで、ベテランゆえに故障のリスクがあるとはいえ、経験豊富な両司令塔に安心してプレーメーキングを託せるからだ。

　また、ジョセフをバックアップPGに置くことができるため、ポールとカリーを先発バックコートとして起用する可能性もあるだろう。現時点でスティーブ・カーHC（ヘッドコーチ）はポールの起用法について明言を避けているものの、現地時間７月20日（日本時間21日、日付は以下同）に地元メディア『The Mercury News』に明かしたところでは、新たなロスターに自信を覗かせているようだ。
  「すべてはトレーニングキャンプでわかること。全員がフロアに集まるまで、このチームにとって何がベストなのかを評価することはしない。でも私自身は、上手くいくとすごく自信を持っている。我々には最高の選手たち、素晴らしいチャンピオンたち、見事な競争心の持ち主たちが集まった。次のシーズンにおける唯一のゴールは、限りなく高いレベルで勝利することにある」

　このチームが掲げるゴールはもちろん、２シーズンぶりの覇権奪回にある。リーグ制覇を成し遂げるためには長丁場のシーズンを戦い抜き、４戦先勝のシリーズが続くプレーオフを勝ち上がらなければいけないものの、リーグ最高級の経験を有する今季のウォリアーズがどんなチームになるかは、開幕前から大きな注目を集めるに違いない。

構成●ダンクシュート編集部

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