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リラードのトレード要求は“正当性”あり?重鎮アービングは理解を示しつつ「デュラントが何度飛び回ったか」とKDを揶揄<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.28

11年にわたりブレイザーズ一筋でプレーしたリラードのトレード要求には、肯定的な意見も多いようだ。(C)Getty Images

11年にわたりブレイザーズ一筋でプレーしたリラードのトレード要求には、肯定的な意見も多いようだ。(C)Getty Images

 近年、NBAではスター選手が契約期間内にもかかわらず所属チームにトレードを要求し、移籍を強行するケースが少なくない。今夏もその“常習犯”ジェームズ・ハーデン(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)やデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が自身の放出を望んだものの、実現には至らず膠着状態に陥っている。

 フロントよりも選手の方が権力を握り始めた現代NBAについて、大半のレジェンドOBたちは批判的な意見を述べている。NBAではシクサーズ一筋でキャリアを全うし、1983年にはチームをリーグ制覇に導いたジュリアス・アービングもその1人だ。

 SNSを中心にNBA関連の動画のパーソナリティを務めるジョイ・ディアンジェラのインタビューで、“ドクターJ”は「このリーグは“刑務所長”ではなく“囚人たち”がショーを仕切っているんだ」と現状を揶揄。「待って、どういう意味?」と問われると、こう続けた。
 
「あるチームのスター選手は『この街と、彼らが与えてくれたすべてのサポートなんてクソくらえだ。俺はフロリダか、LAか、テキサスか、その他の場所に行く』ってなもんさ。これらがビジネス上の決断であることは理解してるよ。だが、ゲームのためにはなってない。スーパーチームを作ることで、公平性は失われているんだ」

 自己中心的なスター選手たちを一刀両断したアービング。ただ、ブレイザーズで11シーズンを過ごしたのちトレードを要求したリラードについては、忠誠心を示した上での決断として「正当性がある」と主張。彼と、昨季途中にフェニックス・サンズへの移籍を強行したケビン・デュラントとでは状況がまるで異なると話した。

「年齢を考えれば、彼(リラード)がどこに行こうとそこでキャリアを終えるだろう。そして彼は12~13年プレーしており、優勝するチャンスを求めているが、そこ(ブレイザーズ)で勝てるとは思っていない。26、7歳の選手がただ飛び回っているのとは違う。デュラントがどれだけ移籍を繰り返したか見てみなよ」

 昨今のトレードを要求したスター選手の中でも、ブレイザーズに忠義を尽くしながら報われず、移籍を求めたリラードには同情的な声や賛同する意見も多い。はたして33歳のスーパースターは、他チームでチャンピオンリングを手にすることができるのか。

構成●ダンクシュート編集部

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