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コビー珠玉の名場面“2000年ファイナル第4戦”の裏話をルーが明かす「シャック退場でパニックの中『リラックスして俺に任せろ』と」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.29

シャックが退場となった窮地に奮起したコビー。その当時の様子をルーが明かした。(C)Getty Images

シャックが退場となった窮地に奮起したコビー。その当時の様子をルーが明かした。(C)Getty Images

 コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)のハイライトゲームのひとつが、インディアナ・ペイサーズと対戦した2000年のNBAファイナル第4戦だ。

 2勝1敗で迎えた敵地でのこの試合、レイカーズはオーバータイム残り2分半で大黒柱シャキール・オニールがファウルアウト。この窮地に奮起した当時21歳の若きスコアラーは、第2戦で負った左足首の捻挫の影響を一切感じさせないプレーでオフェンスを牽引。ビッグショットを次々と沈め、延長だけで8得点、ゲームを通じて28得点をマークしチームを勝利へと導いた。

 この時のコビーの“凄み”を目の当たりにしたのが、現在ロサンゼルス・クリッパーズのHC(ヘッドコーチ)を務め、当時は現役選手としてレイカーズのベンチで戦況を見つめていたタロン・ルー。スティーブン・ジャクソンとマット・バーンズ(ともに元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)がホストを務めるポッドキャスト番組『ALL THE SMOKE』にゲスト出演したルーは、2000年ファイナル第4戦をこう振り返った。
 
「シャックがファウルアウトしたから、全員がパニックになった。だからみんな『オーケー、シャックがファウルアウトした。ボールを動かして、全員を巻き込んで、違うスタイルのバスケットボールをしよう』みたいな感じだったね。

 (直前まで)コビーは3本連続でショットを外していたと思う。何本か悪いシュートを打って、3本連続で外したんだ。だからみんな『ボールを動かさなきゃ』って感じだったし、フィル(ジャクソンHC)はタイムアウトの時に彼を少し注意したんだ。

 タイムアウト明け、コビーは12連続得点とかしたんじゃないかな。それから彼はビッグショットを決めて『リラックスしろ。リラックスして、俺に任せろ』ってね。その後、シリーズは終わったよ」

 公式記録となっているスタッツとルーの証言には異なる部分があるものの、それほどコビーのパフォーマンスが際立っていたということなのだろう。

 第4戦に勝利したレイカーズは、翌戦こそ落とすも第6戦に勝利し見事にリーグ制覇、その後3連覇を果たす。のちにコビーが「すべてはこの場所(インディアナ)から始まった」と回想したように、第4戦はチームにとっても、そしてコビーにとっても“伝説の幕開け”になったと言えるだろう。

構成●ダンクシュート編集部

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