マイケル・ジョーダンとコビー・ブライアントは、NBAの歴史を彩るスーパースターだ。“バスケットボールの神様”と、その正統後継者として常に比較されてきたが、両者とチームメイトになった経験を持つ悪童デニス・ロッドマンは、2人の違いについて語っている。
ジョーダンは現役時代、シカゴ・ブルズで2度の3連覇(1991~93年、96~98年)を達成。キャリア平均30.1点は、1試合100得点という不滅の記録を持つウィルト・チェンバレンを上回って歴代1位に君臨する。
一方のコビーは、アレン・アイバーソンやスティーブ・ナッシュらと同じ1996年のドラフトでNBA入り。怪物センターのシャキール・オニールとともにロサンゼルス・レイカーズで3連覇(2000~02年)を果たし、単独エースとなった後も09、10年にチャンピオンに輝いている。
コビーが大先輩のジョーダンに教えを請い、そのプレーを習得しようとしたのは有名な話。20年1月26日にヘリコプター墜落事故に巻き込まれ、41歳で急逝したコビーらの合同葬儀が行なわれた際、ジョーダンはスピーチで「私の一部が死んでしまった。大切な親友の1人。彼は弟のようだったし、知り合った頃から彼にとって最良の兄であろうとした」と“弟分”との思い出を涙ながらに語ったのは記憶に新しい。
そんな両者は、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とともに、“史上最高の選手(GOAT)”の議論でも常連であり、事あるごとに比較されてきた。
96~98年にブルズでジョーダンと、98-99シーズンにレイカーズでコビーと共闘した経験を持つロッドマンは『VLAD TV』に出演した際、ジョーダンとコビーについて「似ているとも言えるけど」と前置きしたうえで、違いを口にした。
「マイクのほうが(コビーよりも)もっと勝利に駆り立てられていたと思う。『勝つつもりなら、勝つしかない』とね。マイケルは自分で勝利の行方をコントロールしていたんだ。凄いことだよ。スコッティもその傾向はあったけど、コビーはマイケルのようなプレーを真似し始めた」
ロッドマンの中で、同じカテゴリーに分類されても細部が異なるようで、「体操」と「バレエ」という言葉を用いて表現する。
「コビーは体操選手で、マイクは(ロシア出身のミハイル・)バリシニコフのようなバレエダンサーだった。マイクはつま先立ちでプレーすることが多かったからね。マイクのプレーは突然のワンツーパンチのようなものだ。誰もがコビーはマイクに似ているという。だから、マイクはコビーの葬儀で彼を褒め称えたんだと思う」
いずれにしても、ジョーダンという“最高のお手本”がいたからこそ、コビーが歴代でも屈指の高みに到達できたのは言うまでもない。
構成●ダンクシュート編集部
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ジョーダンは現役時代、シカゴ・ブルズで2度の3連覇(1991~93年、96~98年)を達成。キャリア平均30.1点は、1試合100得点という不滅の記録を持つウィルト・チェンバレンを上回って歴代1位に君臨する。
一方のコビーは、アレン・アイバーソンやスティーブ・ナッシュらと同じ1996年のドラフトでNBA入り。怪物センターのシャキール・オニールとともにロサンゼルス・レイカーズで3連覇(2000~02年)を果たし、単独エースとなった後も09、10年にチャンピオンに輝いている。
コビーが大先輩のジョーダンに教えを請い、そのプレーを習得しようとしたのは有名な話。20年1月26日にヘリコプター墜落事故に巻き込まれ、41歳で急逝したコビーらの合同葬儀が行なわれた際、ジョーダンはスピーチで「私の一部が死んでしまった。大切な親友の1人。彼は弟のようだったし、知り合った頃から彼にとって最良の兄であろうとした」と“弟分”との思い出を涙ながらに語ったのは記憶に新しい。
そんな両者は、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)とともに、“史上最高の選手(GOAT)”の議論でも常連であり、事あるごとに比較されてきた。
96~98年にブルズでジョーダンと、98-99シーズンにレイカーズでコビーと共闘した経験を持つロッドマンは『VLAD TV』に出演した際、ジョーダンとコビーについて「似ているとも言えるけど」と前置きしたうえで、違いを口にした。
「マイクのほうが(コビーよりも)もっと勝利に駆り立てられていたと思う。『勝つつもりなら、勝つしかない』とね。マイケルは自分で勝利の行方をコントロールしていたんだ。凄いことだよ。スコッティもその傾向はあったけど、コビーはマイケルのようなプレーを真似し始めた」
ロッドマンの中で、同じカテゴリーに分類されても細部が異なるようで、「体操」と「バレエ」という言葉を用いて表現する。
「コビーは体操選手で、マイクは(ロシア出身のミハイル・)バリシニコフのようなバレエダンサーだった。マイクはつま先立ちでプレーすることが多かったからね。マイクのプレーは突然のワンツーパンチのようなものだ。誰もがコビーはマイクに似ているという。だから、マイクはコビーの葬儀で彼を褒め称えたんだと思う」
いずれにしても、ジョーダンという“最高のお手本”がいたからこそ、コビーが歴代でも屈指の高みに到達できたのは言うまでもない。
構成●ダンクシュート編集部
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