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バスケW杯

【バスケ日本代表】12枠をめぐる熾烈なメンバー争い。7月の4試合でアピールに成功した選手は?<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.26

7月22、23日にソウルで行なわれた韓国2連戦は1勝1敗。強度の上がった試合でアピールできた選手は?(C)KBA

7月22、23日にソウルで行なわれた韓国2連戦は1勝1敗。強度の上がった試合でアピールできた選手は?(C)KBA

 今夏に日本(沖縄)を含むアジア3か国で開催される「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023」。8月25日の開幕まで残り1か月を切り、日本代表のメンバー争いも佳境を迎えつつある。

 トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)率いる“Akatsuki Japan”は、6月より強化合宿をスタートさせ、7月8、9日にチャイニーズ・タイペイ(台湾)と、22、23日には敵地に乗り込んで韓国と連戦を行なった。

 7月の強化試合4ゲームには計15選手が出場。この15人に、NBAフェニックス・サンズの渡邊雄太(SF・PF/28歳)と、右太ももの負傷で別メニュー調整中の横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝(PG/22歳)を加えた17人が、現状の代表候補選手と見られる。

 最終的にW杯の舞台に立てるのは12名のみ。特に熾烈な争いとなっているSG、SFのウイングポジションを筆頭に、選手たちは激しいサバイバルレースを繰り広げているが、現時点で指揮官に好アピールできたのは誰なのか。7月の4試合のスタッツとともに検証していく。

■日本代表 台湾&韓国戦結果
※カッコ内の数字はFIBAランキング。日本は36位。

7月8日○108-86vs台湾(69)
7月9日○92-56vs台湾(69)
7月22日●69-76vs韓国(38)
7月23日○85-80vs韓国(38)

■日本代表 台湾&韓国戦スタッツ
※選手の年齢はW杯開幕日(8月25日)時点。
成績のRはリバウンド、Aはアシスト、3Pは3ポイント成功率(成功数/試投数)。

[PG]
富樫勇樹
(30歳/167cm/千葉ジェッツ)
8日vs台湾/16:06分・9点・0R・6A
9日vs台湾/15:53分・3点・1R・6A
22日vs韓国/20:41分・6点・3R・2A
23日vs韓国/19:50分・13点・3R・3A
平均7.8点・1.8R・4.3A・3P40.0%(8/20)

テーブス海(24歳/188cm/アルバルク東京)
8日vs台湾/14:32分・6点・2R・3A
9日vs台湾/14:43分・2点・2R・3A
22日vs韓国/15:02分・2点・1R・1A
23日vs韓国/登録外
平均3.3点・1.7R・2.3A・3P0.0%(0/3)
 
[SG]
西田優大
(24歳/190cm/シーホース三河)
8日vs台湾/9:22分・0点・1R・3A
9日vs台湾/15:15分・10点・3R・1A
22日vs韓国/17:23分・8点・2R・3A
23日vs韓国/15:39分・5点・1R・6A
平均5.8点・1.8R・3.3A・3P28.6%(4/14)

富永啓生(22歳/188cm/ネブラスカ大)
8日vs台湾/12:38分・12点・2R・2A
9日vs台湾/18:19分・13点・2R・0A
22日vs韓国/13:13分・13点・3R・0A
23日vs韓国/17:32分・12点・2R・0A
平均12.5点・2.3R・0.5A・3P44.0%(11/25)

比江島慎(33歳/191cm/宇都宮ブレックス)
8日vs台湾/10:36分・5点・1R・0A
9日vs台湾/15:54分・9点・3R・1A
22日vs韓国/13:46分・7点・2R・0A
23日vs韓国/11:55分・7点・3R・4A
平均7.0点・2.3R・1.3A・3P44.4%(4/9)

須田侑太郎(31歳/190cm/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
8日vs台湾/9:04分・6点・0R・0A
9日vs台湾/6:03分・5点・1R・0A
22日vs韓国/登録外
23日vs韓国/22:28分・5点・2R・3A
平均5.3点・1.0R・1.0A・3P20.0%(3/15)

ジェイコブス晶(19歳/203cm/ハワイ大)
8日vs台湾/登録外
9日vs台湾/登録外
22日vs韓国/5:32分・2点・1R・0A
23日vs韓国/登録外
平均2.0点・1.0R・0.0A・3P0.0%(0/1)

 PG(ポイントガード)はキャプテンの富樫、そしてコンディションさえ万全ならBリーグMVPの河村の選出は確実だ。先の4試合では河村不在のなか、富樫は要所での得点にゲームメークと、さすがの存在感を放った。

 一方、もう1人の候補であるテーブスはやや安定感に欠け、好アピールとはならず。ホーバスHCは時間帯によってSGの西田を司令塔役に抜擢するなど、“第3PG”争いも今後の注目ポイントだ。

 SG(シューティングガード)は最も熾烈な争いが展開されている。PGとの併用が可能な西田、アメリカ仕込みのシューター富永、前回大会も経験しているベテランの比江島、堅実な守備と3ポイントが売りの須田、最年少19歳の新星ジェイコブスと多種多彩だ。

 この中ではスタッツこそ平凡だが、西田の器用さは高ポイント。また、富永は4試合を通じてチーム最多11本の3ポイントを沈め、全試合で2桁得点と持ち味を発揮した。比江島も少ないプレータイムのなか、得意のペネトレイトで他選手との違いを見せている。

 3ポイントが不振に終わった須田、アピールのチャンス自体が少ないジェイコブスは、上の3人に比べて一歩後退といったところか。
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