2015年以降、ゴールデンステイト・ウォリアーズはステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンのビッグ3を中心に15、17、18、22年と4度リーグの頂点に立ち、王朝を築いた。
ファイナルでは15年から4年連続でレブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズと対戦。15年は4勝2敗、17年は4勝1敗、翌18年は4勝0敗と圧倒したが、唯一土をつけられた16年は3勝1敗と先に王手をかけながら、第5戦から3連敗を喫して連覇を逃している。
ウォリアーズにとって屈辱的な逆転負けの原因となったのが万能戦士グリーンの出場停止だ。
事件が起こったのはウォリアーズが2勝1敗とリードで迎えたシリーズ第4戦。チームはカリーが38得点、トンプソンが25得点をあげて敵地で勝利を掴んだが、第4クォーター終盤にグリーンはレブロンとの接触でコートに転倒。その際にグリーンはレブロンの股間付近を叩いて一触即発に。試合後このプレーがフレイグラントファウル1と判定され、グリーンは累積で1試合(第5戦)の出場停止処分が科された。
あれから7年の月日が経過し、当時キャブズのメンバーだったチャニング・フライが、自身やキャブズの選手たちはグリーンを怒らせるように意図的に仕掛けていたことを 『The Athletic』のインタビューで明らかにした。
「もちろん。何を言ってるんだ? 誰もが彼(グリーン)を挑発しようとしていたよ。冗談ではないよ。彼はあんなファウルをすべきではなかった。ほかの選手に蹴りを入れるべきではなかった。それは私たちの責任じゃない。私たちはアドバンテージを取るべきだ。もし誰かの靴紐が解けていたら、私はその靴紐に足をかけるよ。危害も不正もない。それはゲームの一部だからね」
グリーンはこの年のプレーオフ、1回戦でヒューストン・ロケッツのマイケル・ビーズリーを投げ倒しフレイグラント1、カンファレンス決勝でオクラホマシティ・サンダーのスティーブン・アダムズの股間を蹴り、フレイグラント2を取られていた(プレーオフでは累積4ポイントで1試合の出場停止処分が科される)。
フライは続けて「彼は私たちが彼を誘い込んでいることを知っていた。あの試合を見れば、誰もが彼を挑発していた。それに彼ら(ウォリアーズ)は怒っているんだ。でも怒るべきことは他にもあったよ。25回のテクニカルファウルだ」
同年はトリプルダブルを13試合で達成したようにリーグ屈指のオールラウンダーとして鳴らしていたグリーンだが、シーズン&プレーオフで計25回のテクニカルファウルをコールされるなど、当時から感情を上手くコントロールできないのが欠点だった。
相手の攻守の要をコートから追い出したことでシリーズの流れを変え、3連勝でフランチャイズ初優勝を果たしたキャブズ。ある意味、作戦勝ちだったのかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
PHOTOS 【PHOTO】ジョーダン最後のオールスター、田臥勇太デビュー、コビー81得点……1999-2019 NBA名場面集
ファイナルでは15年から4年連続でレブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズと対戦。15年は4勝2敗、17年は4勝1敗、翌18年は4勝0敗と圧倒したが、唯一土をつけられた16年は3勝1敗と先に王手をかけながら、第5戦から3連敗を喫して連覇を逃している。
ウォリアーズにとって屈辱的な逆転負けの原因となったのが万能戦士グリーンの出場停止だ。
事件が起こったのはウォリアーズが2勝1敗とリードで迎えたシリーズ第4戦。チームはカリーが38得点、トンプソンが25得点をあげて敵地で勝利を掴んだが、第4クォーター終盤にグリーンはレブロンとの接触でコートに転倒。その際にグリーンはレブロンの股間付近を叩いて一触即発に。試合後このプレーがフレイグラントファウル1と判定され、グリーンは累積で1試合(第5戦)の出場停止処分が科された。
あれから7年の月日が経過し、当時キャブズのメンバーだったチャニング・フライが、自身やキャブズの選手たちはグリーンを怒らせるように意図的に仕掛けていたことを 『The Athletic』のインタビューで明らかにした。
「もちろん。何を言ってるんだ? 誰もが彼(グリーン)を挑発しようとしていたよ。冗談ではないよ。彼はあんなファウルをすべきではなかった。ほかの選手に蹴りを入れるべきではなかった。それは私たちの責任じゃない。私たちはアドバンテージを取るべきだ。もし誰かの靴紐が解けていたら、私はその靴紐に足をかけるよ。危害も不正もない。それはゲームの一部だからね」
グリーンはこの年のプレーオフ、1回戦でヒューストン・ロケッツのマイケル・ビーズリーを投げ倒しフレイグラント1、カンファレンス決勝でオクラホマシティ・サンダーのスティーブン・アダムズの股間を蹴り、フレイグラント2を取られていた(プレーオフでは累積4ポイントで1試合の出場停止処分が科される)。
フライは続けて「彼は私たちが彼を誘い込んでいることを知っていた。あの試合を見れば、誰もが彼を挑発していた。それに彼ら(ウォリアーズ)は怒っているんだ。でも怒るべきことは他にもあったよ。25回のテクニカルファウルだ」
同年はトリプルダブルを13試合で達成したようにリーグ屈指のオールラウンダーとして鳴らしていたグリーンだが、シーズン&プレーオフで計25回のテクニカルファウルをコールされるなど、当時から感情を上手くコントロールできないのが欠点だった。
相手の攻守の要をコートから追い出したことでシリーズの流れを変え、3連勝でフランチャイズ初優勝を果たしたキャブズ。ある意味、作戦勝ちだったのかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
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