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バスケW杯

「ゲームコントロールを任せてしまった」河村勇輝が語るニュージーランド戦の反省点「W杯じゃない段階で気づけたことは収穫」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.05

ニュージーランドとの第2戦、先発出場の河村は10得点、3アシストをマークしたが、勝利に導くことはできなかった。写真:田中研治

ニュージーランドとの第2戦、先発出場の河村は10得点、3アシストをマークしたが、勝利に導くことはできなかった。写真:田中研治

 8月4日、群馬県のオープンハウスアリーナ太田で行なわれたニュージーランドとの国際強化試合、日本代表はベンチ出場の比江島慎の12得点を筆頭に4人が2桁得点をあげたが、75-94で敗れ、1勝1敗で太田大会を終えた。

 2日の試合で2か月ぶりに復帰し7得点、7アシストをあげてチームを勝利に導いた河村勇輝は、富樫勇樹に代わって先発出場。約20分間の出場で10得点、個人技で会場を沸かせる場面もあったが、3ポイントは6本すべてミスし、アシストも3本にとどまった。

 ニュージーランドのフィジカルに苦戦しオフェンスではボールが回らず、タフなショットを強いられる場面が多かった日本代表。初戦で15本(成功率33.3%)を沈めた3ポイントは、8本(成功率22.9%)にとどまり、守備では機動力を活かしたトラップディフェンスで10本のスティール、21本のターンオーバーを誘発したものの、ティップオフから相手に7点、第3クォーターも序盤で8点を連取されるなど、前半、後半ともいい形でゲームに入ることができなかった。
 
 この試合、日本は西田優大(9分28秒)、富永啓生(9分48秒)を除く11人が10分以上の出場と、トム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)は様々な選手の組み合わせを試していた。

 試合後、河村は「ゲームコントロールを任せられる選手もいれば、僕がちゃんとボールを触ってハーフコートで生かしていくという選手もいます。そういった意味で今回は僕がオールコートでボールを持ってゲームをコントロールしないといけない時間帯があったにもかかわらず、任せてしまった部分があった」と司令塔の役割を果たせなかったことを反省。

 それでも昨季、史上最年少でBリーグのMVPに輝いた22歳は「ワールドカップじゃなくて早めの段階でそれに気づけたことは収穫だと思ってるので、選手に応じて役割を変えていきたいと思っています」とポジティブに捉えていた。

 8月25日のワールドカップ開幕まであと20日。若きプレーメーカーの逆襲に期待したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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