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NBA

「あの夜、レブロンに偉大さを見た」元チームメイトが語る、18歳の“キング”が披露したスターの片鱗<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.20

レブロンとキャブズでチームメイトだったグッデン(右)は、当時18歳のルーキーに偉大さを見たという。(C)Getty Images

レブロンとキャブズでチームメイトだったグッデン(右)は、当時18歳のルーキーに偉大さを見たという。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、2003年のNBA入り以降、20シーズンにわたってトッププレーヤーの1人として君臨してきた。高校時代から“The Chosen One(選ばれし者)”と呼ばれ、大きな期待を背負ってきたキングだが、かつての同僚のドリュー・グッデンは、ルーキーイヤーのある試合でその偉大さを肌で感じたという。

 レブロンは2003年にセントビンセント・セントメリー高校からドラフト全体1位指名でクリーブランド・キャバリアーズに入団。ルーキーイヤーからエースの役割を担い、79試合に出場して平均20.9点、5.5リバウンド、5.9アシストを記録して見事に新人王に輝いた。

 その後20年間で英雄カリーム・アブドゥル・ジャバーの持つNBA通算得点記録を塗り替え、リーグ優勝4回、シーズンMVP4回、ファイナルMVP4回、得点王とアシスト王各1回、NBA75周年記念チーム選出など、挙げればキリがないほどの実績を残してきた。

 2002年のドラフト全体4位指名でNBA入りしたグッデンは、『Scoop B Selects』で「2003年のドラフトがレブロン、カーメロ(アンソニー/全体3位指名)、D・ウェイド(ドゥエイン・ウェイド/全体5位指名)たちがいたから、私たちの年(02年)のことは忘れてしまっているよね」と笑うと、2003-04シーズンのクリスマスに行なわれたキャブズ対オーランド・マジックの一戦を振り返った。

「あれは印象的な夜で、大きな意味を持つ試合だった。私は当時マジックに所属していたからね(グッデンは途中出場で12得点、10リバウンドを記録)。クリーブランドに移籍する前の年だった。T-MAC(トレイシー・マッグレディ)とレブロンの初めての直接対決の時だ。あの夜、レブロンに偉大さを見た」
 
 この試合、キャブズはオーバータイムの末に101-113で敗れたが、レブロンは47分間プレーして34得点、6アシストを記録。41得点、8リバウンド、11アシストを叩き出したマジックのマッグレディと渡り合った。あと5日で19歳になる若武者が、同シーズンの得点王に輝くなど当時スーパースターのマッグレディと遜色のないプレーを見せる光景に、驚きを覚えたとグッデンは回想する。

「当時、T-MACは世界でもベストプレーヤーの1人だった。コビー(ブライアント)とT-MAC、どちらが優れているか議論されるほどにね。数年間だけはT-MACがコビーよりもわずかに優勢だったと思う。そこにレブロンがNBA入りした。若き日の彼はすでに偉大だった。翌シーズンに私たちはチームメイトになり、約4シーズン一緒にプレーしてNBAファイナルにも行ったから、少しバイアスがかかっているかもしれないけど、彼は私たちを牽引してくれた」

 元チームメイトたちがこぞって称賛するレブロン。“キング・ジェームズ”は、キャリアのどのシーンを切り取ってもその偉大さを感じ取ることができるのかもしれない。

構成●ダンクシュート編集部
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