ついに開幕を迎えた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。日本代表は前日、初戦と同時刻（21時）に練習を行ない、トム・ホーバスHCが公式会見に臨んだ。

　指揮官は「（日本の）ベストなバスケットボールを見せたいです。まだやってないと思います。そのハードルを超えたいです」と力強く宣言。

　日本の特徴は「速いチーム、ネバーギブアップ（諦めない）、40分間チームバスケット」というホーバスHC。「相手はウチより大きいけど、フィジカルも簡単に負けない。そこを少しずつレベルアップしてきた」と自信を見せる。
  　初戦でぶつかるドイツは「けっこう強い」と素直に実力を認める。FIBAランキング36位の日本に対して、相手は11位。今大会もメダルを狙える欧州の雄だ。その相手に対し、「どこまでウチのバスケットボールができるか。楽しみもある、自信もある。やるしかないです」と真っ向勝負を挑む構えだ。

　指揮官が特に警戒するのは相手の司令塔。「ドイツのエンジン」と評する、NBAトロント・ラプターズのデニス・シュルーダーだ。「彼がペイントアタックすると止まらない。彼がペイントに入る前にどうにかしたい。そこがカギだと思います」と語った。

　今大会で最終的にアジア１位の成績を残せば、来年のパリ五輪の出場権が与えられる。ホーバスHCは常々、「目標はアジア１位」と明言してきた。女子代表を東京五輪銀メダルに導いた名将が、今度は男子を次なるステージへ。初戦は今夜21時10分ティップオフだ。

構成●ダンクシュート編集部