ワールドカップの開幕まであと１週間に迫ったバスケットボール男子日本代表は17日、国際強化試合で東京オリンピック銀メダルのフランスと対戦した。

　ルディ・ゴベア（ミネソタ・ティンバーウルブズ）やエバン・フォーニエ（ニューヨーク・ニックス）など、長年NBAの第一線で活躍するスター選手を擁する強豪に対し日本は70－88で敗れたものの、トム・ホーバスHCは「選手たちは自信を持つことができました。ワードルカップが楽しみです」と前向きに捉えているようだ。

　試合は序盤からフランスが先行し日本が追いかける展開。格上との戦いが続くワールドカップ本番でも容易に想像されるシチュエーションだ。

　それでも第１クォーターに一時逆転に成功し、前半を５点差で終えると、後半も20得点をあげた富永啓生を筆頭に全員が戦う姿勢を見せ続けた。終盤に突き放された詰めの部分は課題として、指揮官はリバウンドや選手たちのメンタル面を評価している。
  「ハーフタイムまではあの大きいフランスを相手にリバウンドはほぼ互角でした（17－20）。ディフェンスもいろいろトライし、そこも良いところが見られました」

　当初は「気持ちで負けてしまうかと思っていた」というが、「みんなが自信を持って、自分たちのバスケを出してくれました。本当に良く戦ってくれたことがポジティブで、素晴らしかったです」と手応えを口にした。

　試合のたびに進化を見せる川真田紘也も、「技術も身体能力もすべて相手が上でしたが、急に身長が伸びるわけでも、技術が向上するわけではないので、気持ちの部分では負けない信念があります」と前を向く。

　日本は明日19日、ワールドカップ前最後の強化試合としてFIBAランキング７位のスロベニアと対戦する。NBAのトップスター、ルカ・ドンチッチを擁する優勝候補相手に、再び好感触を得て本番に臨むことができるか。注目の一戦は15時ティップオフだ。

構成●ダンクシュート編集部