8月29日、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」における運命の第3戦を前に、日本バスケットボール協会が公式YouTube『INSIDE AKATSUKI』を更新した。
公開されたのは27日に行なわれたフィンランド戦の前日から試合直後にかけての密着映像。ワールドカップで欧州勢から悲願の初勝利をあげた、歴史的一戦の舞台裏を伝えるものとなっている。
前日練習の合間には渡邊雄太と馬場雄大が談笑する場面も。渡邊が「(昨シーズンNBAで)実質俺、2月のトレード以降は試合にほぼ出てない。だから半年ぶりのフルゲームが昨日のドイツ戦だった。全振りしたからねエナジーを」と語れば、馬場は「俺たちは気持ちでやるタイプだから」と笑顔を見せ合った。
試合直前、トム・ホーバスHCは「忘れないで、ドイツ戦の後半、あれがうちのスタンダードです。そこからレベルアップしましょう。それができたら勝つ。うちのベストバスケをやって勝ちましょうよ!」とチームに気合を注入した。
そして迎えたフィンランド戦。日本は序盤リードを奪うも、第2クォーターに逆転を許し、後半には最大18点のビハインドを背負う苦しい展開。それでも第4クォーター、富永啓生と河村勇輝の22歳コンビが躍動し、大逆転勝利を収めた。 試合後、ケガを抱え満身創痍のなかチームを支えた渡邊は、絶叫しながら観客席のファンと喜びを共有。自身は4得点にとどまったものの、「あいつら(チームメイト)がやってくれました」と満面の笑みを浮かべ、次のように語った。
「昨日は歩いてるだけで足が痛くて、今日は試合に出れるかもわからなかったんですけど。今朝は痛みも引いていたので出たんですけど、迷惑かけちゃったんで、しっかり休んで次また全力出します」
長年チームを牽引してきた最年長33歳の比江島慎は「やっとですね。やっと」と感無量の面持ち。「こんな歴史的勝利の試合で、しっかり自分の持ち味も出して貢献できたことは、本当に今までバスケットをやってきてよかったなと改めて思いました」と笑顔を見せた。
試合直後から号泣していた馬場は、目を赤くしながら「やっと一歩ですね。やっと一歩踏み出せたと思います」と一言。「このオフシーズンは休みなく準備してきて、本当にこの勝利のためにやってきたので、一歩踏み出せて本当によかったです」と感情を爆発させた。
最後はロッカールームで選手やコーチングスタッフたちが歓喜の輪を作り、ホーバスHCが「新しいスタンダードを作りましょう。明後日(オーストラリア戦)はもっと上にいくよ」と言って円陣を作った。2次ラウンド進出をかけた相手は東京五輪で銅メダルを獲得した世界ランキング3位の強豪オーストラリア。日本バスケ、最大の挑戦が間もなく始まる。
構成●ダンクシュート編集部
公開されたのは27日に行なわれたフィンランド戦の前日から試合直後にかけての密着映像。ワールドカップで欧州勢から悲願の初勝利をあげた、歴史的一戦の舞台裏を伝えるものとなっている。
前日練習の合間には渡邊雄太と馬場雄大が談笑する場面も。渡邊が「(昨シーズンNBAで)実質俺、2月のトレード以降は試合にほぼ出てない。だから半年ぶりのフルゲームが昨日のドイツ戦だった。全振りしたからねエナジーを」と語れば、馬場は「俺たちは気持ちでやるタイプだから」と笑顔を見せ合った。
試合直前、トム・ホーバスHCは「忘れないで、ドイツ戦の後半、あれがうちのスタンダードです。そこからレベルアップしましょう。それができたら勝つ。うちのベストバスケをやって勝ちましょうよ!」とチームに気合を注入した。
そして迎えたフィンランド戦。日本は序盤リードを奪うも、第2クォーターに逆転を許し、後半には最大18点のビハインドを背負う苦しい展開。それでも第4クォーター、富永啓生と河村勇輝の22歳コンビが躍動し、大逆転勝利を収めた。 試合後、ケガを抱え満身創痍のなかチームを支えた渡邊は、絶叫しながら観客席のファンと喜びを共有。自身は4得点にとどまったものの、「あいつら(チームメイト)がやってくれました」と満面の笑みを浮かべ、次のように語った。
「昨日は歩いてるだけで足が痛くて、今日は試合に出れるかもわからなかったんですけど。今朝は痛みも引いていたので出たんですけど、迷惑かけちゃったんで、しっかり休んで次また全力出します」
長年チームを牽引してきた最年長33歳の比江島慎は「やっとですね。やっと」と感無量の面持ち。「こんな歴史的勝利の試合で、しっかり自分の持ち味も出して貢献できたことは、本当に今までバスケットをやってきてよかったなと改めて思いました」と笑顔を見せた。
試合直後から号泣していた馬場は、目を赤くしながら「やっと一歩ですね。やっと一歩踏み出せたと思います」と一言。「このオフシーズンは休みなく準備してきて、本当にこの勝利のためにやってきたので、一歩踏み出せて本当によかったです」と感情を爆発させた。
最後はロッカールームで選手やコーチングスタッフたちが歓喜の輪を作り、ホーバスHCが「新しいスタンダードを作りましょう。明後日(オーストラリア戦)はもっと上にいくよ」と言って円陣を作った。2次ラウンド進出をかけた相手は東京五輪で銅メダルを獲得した世界ランキング3位の強豪オーストラリア。日本バスケ、最大の挑戦が間もなく始まる。
構成●ダンクシュート編集部
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