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バスケW杯

【バスケW杯】1次ラウンド終えアジア勢の勝利は日本のみ、通算1勝17敗。パリ五輪レースへ追い風も、欧米との格差露呈<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.08.31

1次ラウンドで勝利をあげたのはアジア6チームで日本のみ。通算1勝17敗と各国苦戦を強いられている。(C)Getty Images

1次ラウンドで勝利をあげたのはアジア6チームで日本のみ。通算1勝17敗と各国苦戦を強いられている。(C)Getty Images

 8月25日より日本を含むアジア3か国で開催中の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。大会6日目の30日に出場全32チームが1次ラウンドの3試合を消化し、2次ラウンド進出チーム(ベスト16)及び、17-32位決定戦にまわるチームが決定した。

 今回のワールドカップは来夏のパリ五輪の予選も兼ねており、アジア最高位のチームには自動的に五輪出場権が与えられる(オーストラリアとニュージーランドのオセアニア枠は別)。

 日本は大会前からチームとしての目標を「アジア1位(=パリ五輪出場権獲得)」と定めており、27日のフィンランド戦では大逆転の末に金星をあげた。W杯で欧州勢相手に掴んだこの貴重な1勝を持って、熾烈なパリ五輪レースの最終局面を迎えることになる。

 アジア各国の苦戦も、日本にとっては追い風となっている。

 今大会、アジア勢は6チーム(日本、フィリピン、中国、ヨルダン、イラン、レバノン)が参加しているが、1次ラウンドの全3試合を消化した時点で日本以外は全敗。グループEの3位となった日本を除く5チームは、軒並みグループ4位(最下位)で順位決定戦にまわっている。
 
 ラスト2戦、日本はいずれも勝利をあげられれば、他国の結果に関係なくアジア最上位が確定する。仮に1勝1敗や2連敗でも、他のアジア各国の結果次第では最終順位で上回れる可能性が残る。

 日本からすれば、アジア勢の不振は好都合だが、一方で世界的に見れば強豪と言われる欧米との差が、まだまだ埋まっていない現実を突きつけられた大会ともなっている。

 アジア勢は現状、日本の1勝のみで通算1勝17敗。対するアメリカ大陸は7チーム中5チームが1次ラウンドを突破し、通算13勝8敗、ヨーロッパ勢は通算26勝10敗で12チーム中10チームが2次ラウンドに進んでいる。なお、アフリカ勢も全5チームが1次ラウンド敗退だが、それぞれが1勝2敗で通算5勝10敗という状況だ。

 パリ五輪の切符がかかった残り2戦、日本はもちろん、アジア勢の動向にも注目だ。

■アジア各国の大会結果&予定
グループA→グループM
フィリピン 0勝3敗/得失点差-23

第1戦:●81-87vsドミニカ共和国
第2戦:●70-80vsアンゴラ
第3戦:●83-90vsイタリア
順位決定戦:31日vs南スーダン
順位決定戦:2日vs中国

グループB→グループM
中国 0勝3敗/得失点差-80

第1戦:●63-105vsセルビア
第2戦:●69-89vs南スーダン
第3戦:●89-107vsプエルトリコ
順位決定戦:31日vsアンゴラ
順位決定戦:2日vsフィリピン

グループC→グループN
ヨルダン 0勝3敗/得失点差-77

第1戦:●71-92vsギリシャ
第2戦:●87-95vsニュージーランド
第3戦:●62-110vsアメリカ
順位決定戦:31日vsエジプト
順位決定戦:2日vsメキシコ

グループE→グループO
日本 1勝2敗/得失点差-28

第1戦:●63-81vsドイツ
第2戦:○98-88vsフィンランド
第3戦:●89-109vsオーストラリア
順位決定戦:31日vsベネズエラ
順位決定戦:2日vsカーボベルデ

グループG→グループP
イラン 0勝3敗/得失点差-63

第1戦:●59-100vsブラジル
第2戦:●69-71vsコートジボワール
第3戦:●65-85vsスペイン
順位決定戦:31日vsフランス
順位決定戦:2日vsレバノン

グループH→グループP
レバノン 0勝3敗/得失点差-100

第1戦:●70-109vsラトビア
第2戦:●73-128vsカナダ
第3戦:●79-85vsフランス
順位決定戦:31日vsコートジボワール
順位決定戦:2日vsイラン

構成●ダンクシュート編集部
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