劇的な逆転劇に日本列島が揺れた。

　８月31日、FIBAバスケットボールワールドカップの順位決定ラウンドで、FIBAランキング36位の日本代表（グループＥ３位）は同17位のベネズエラ（グループＦ４位）と対戦。86－77で逆転勝利を飾り、アジア最上位が手にできるパリ五輪の出場権獲得へ前進した。
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　試合はベネズエラが常にリードを奪う展開。一時最大15点差をつけられるなど日本は苦境に立たされたが、最終クォーターで33－15と圧倒して試合をひっくり返し、沖縄アリーナの観衆を熱狂させた。

　この一戦を速報で伝えたのが、ベネズエラのニュースメディア『El Nacional』だ。「日本の驚異的なカムバックに屈し、我らの代表チームは逆転負けを喫した」と銘打ち、次のようにレポートしている。
  「ベネズエラは序盤から激しいディフェンスで日本に対峙した。好調のガーリー・ソホを中心に攻撃もうまく組み立て、優位に試合を進めていった。だが、何度も何度も二桁にリードを広げて突き放したが、日本は信じられない闘志で食い下がり、第２クォーターを終えて５点差のリード。このハーフタイムで、日本はさらに闘志を駆り立てたのだろう。第４クォーターでは驚異的なカムバックでベネズエラを凌駕。終わってみれば77―86で、まさかの逆転負けを喫してしまった」

　日本の最終戦の相手は、カーボベルデ（グループＦ３位）だ。FIBAランキング64位ながら、１次ラウンドでは格上ベネズエラを81－75で下している。９月２日に行なわれるこの大一番に勝利すれば、アジア最上位および来年のパリ五輪出場が確定する。

構成●THE DIGEST編集部

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