８月30日にフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで行なわれたFIBAバスケットボールワールドカップ2023のファーストラウンド最終戦。アメリカ代表はヨルダン代表を相手に８－０のランでスタートすると、その後もリードを拡大し、最終スコア110－62で圧勝した。

　ヨルダンから23本ものターンオーバーを誘発したことに加え、フィールドゴール成功率33.3％（22／66）、３ポイント成功率23.8％（５／21）とディフェンスで相手を封殺。グループフェーズのファーストラウンドを３戦無敗で突破した。

　なかでもアンソニー・エドワーズ（ミネソタ・ティンバーウルブズ）は18分46秒のプレータイムながら、ボースハンドダンクや豪快なウインドミルダンク、３ポイントも３本決め切るなどゲームハイの22得点に８リバウンド、４アシストと大活躍。22歳のオールスターガードは、着実に調子を上げてきている。

　試合後、エドワーズは今回のワールドカップで「僕らが勝つことになると思う」と言い放った。
  「僕らはここまで無敗だ。だから、このチームには勝つ最高のチャンスがあると思う。僕らには最高のコーチングスタッフ、素晴らしい選手たちがいる。僕らの持つ自信はこれまでで一番高い位置にある。だから彼ら（リトアニア代表）についても心配していない」

　グループCの首位でファーストラウンドを突破したアメリカは、セカンドラウンドでグループD２位のモンテネグロ代表（２勝１敗）と９月１日に、同１位のリトアニア代表（３勝０敗）と３日に対戦する。

　今大会の優勝候補としてアメリカとともに挙がっているドイツ代表、オーストラリア代表、スロベニア代表、スペイン代表、カナダ代表はいずれも別のブロックにおり、このまま勝ち上がったとしても、準決勝までは対戦しない。そのため、アメリカは比較的優位なブロックにいると言えるだろう。

　前回の2019年大会では７位という屈辱を味わったアメリカ。そのリベンジを果たせるか注目だ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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