「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」は大会最終日の9月10日、ドイツとセルビアによる決勝が行なわれ、83-77でドイツが勝利。出場7回目で悲願の初優勝を成し遂げた。
世界一が決する今大会最終戦。立ち上がりからセルビアが5連続得点で先行するも、前半を通じてこれ以上の点差が開かない緊迫した内容に。第1クォーターを終えてセルビアが26-23とリードすれば、第2クォーターはドイツが24-21と盛り返す。
前半は同点8回、リードチェンジ15回、47-47と両者譲らぬ展開で終了。セルビアはボグダン・ボグダノビッチが15得点、ドイツはデニス・シュルーダーとフランツ・ヴァグナーが各14得点と、役者が存在感を発揮した最初の20分間となった。
後半は互いの守備がいっそう激しさを増すなか、シュルーダーが第3クォ-ターに9得点をあげるなどドイツに流れを引き寄せる。その後はヴァグナー兄弟の活躍もあり、第4クォーターを迎える頃には69-57とこの試合最大の12点差をつけた。
勝負が決する最後の10分間。セルビアは残り4分50秒にアレクサ・アブラモビッチの3ポイントで4点差まで詰め寄ると、ドイツもすかさず長距離砲を返すが、再びアブラモビッチが3ポイントと3本のフリースローを重ねて残り1分21秒には78-75の3点差。残り39.5秒には2点差まで迫るなか、21.4秒にシュルーダーが1オン1からレイアップをねじ込み、これが決勝点に。息詰まる熱戦をドイツが制した。
ワールドカップ、オリンピックを通じて初めて世界の頂点に立ったドイツは、シュルーダーがゲームハイの28得点、フランツ・ヴァグナーが19得点、7リバウンド、3スティールと、NBAの最前線で戦う両輪がチームを牽引。日本を下した開幕戦を皮切りに、8戦全勝で今大会を駆け抜け、栄冠を掴んだ。
また、大会MVPには8試合で平均19.1点、6.1アシストをあげたシュルーダーが選ばれている。
敗れたセルビアはアブラモビッチが21得点、ボグダノビッチが17得点を記録。独立後初の優勝こそならなかったものの、2014年以来2大会ぶりの銀メダル獲得となった。
構成●ダンクシュート編集部
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前半は同点8回、リードチェンジ15回、47-47と両者譲らぬ展開で終了。セルビアはボグダン・ボグダノビッチが15得点、ドイツはデニス・シュルーダーとフランツ・ヴァグナーが各14得点と、役者が存在感を発揮した最初の20分間となった。
後半は互いの守備がいっそう激しさを増すなか、シュルーダーが第3クォ-ターに9得点をあげるなどドイツに流れを引き寄せる。その後はヴァグナー兄弟の活躍もあり、第4クォーターを迎える頃には69-57とこの試合最大の12点差をつけた。
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また、大会MVPには8試合で平均19.1点、6.1アシストをあげたシュルーダーが選ばれている。
敗れたセルビアはアブラモビッチが21得点、ボグダノビッチが17得点を記録。独立後初の優勝こそならなかったものの、2014年以来2大会ぶりの銀メダル獲得となった。
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