ヒューストン・ロケッツのディロン・ブルックスは今夏、カナダ代表の一員として「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」に出場した。
大会後には、自身とアメリカの英雄コビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)を比較するコメントを発したが、かつてコビーと同僚だった元NBA選手のロバート・オリーはこれに対して否定的な見解を述べている。
2017年のドラフト2巡目全体45位指名でNBA入りしたブルックスは、これまでの6年間をメンフィス・グリズリーズでプレー。今年7月に5チームが絡む大型トレードでロケッツへ移籍した。
その後、カナダ代表の一員としてW杯に参加。大会を通してチーム3位の平均15.1点、アメリカとの3位決定戦では39得点(フィールドゴール12/18、3ポイント7/8、フリースロー8/10)を叩き出し、127-118の勝利の立役者に。大会におけるカナダ代表選手の1試合最多得点記録を69年ぶりに更新するとともに、同国史上初のW杯でのメダル(銅)獲得に大きく貢献した。
ブルックスはアメリカ戦後、2020年1月にヘリコプター墜落事故で亡くなったコビーの“マンバ・メンタリティー”に鼓舞され、現代バスケットボール界で有数の悪役という立場を喜んで受け入れたと語った。
「コビー・ブライアントのようなものだ。彼がいかにして『ブラックマンバ』を作り上げなければいけなかったか、ということさ。コートに立つと別人格なんだ。そして、僕の役割は悪役だと思っている」
この発言は大きな波紋を呼んだが、1996-97シーズン途中から6年半、レイカーズでコビーと共闘したオリーは自身がホストを務める『Big Shot Bob Podcast』で、実際のコビーはどんな人物だったか回想している。
「彼(ブルックス)は、コビーが背番号8だった頃、多くの選手がコビーを嫌っていたということを言おうとしているんだと思う。コビーは気にも留めていなかった。『俺は友達を作ろうとしているわけじゃない。優勝したいと思っている』と言っていたからね。今の時代、誰とでも仲がいいというのが当たり前になっているけど、コビーはそうではなかった。チームメイトに対してそれほどフレンドリーではなかったんだ」
また、オリーはコビーとの比較は同意できないとし、両者は全く別物だとの見解を示した。
「彼(ブルックス)は、のちに誰からも愛されるコビーに自分もなろうとしているのだろう。でも、そうはならない。なぜなら、彼はすでに悪役で、コビーは悪役ではなかったからだ。コビーはただ、周囲と話そうとせず、関係を築こうとしなかっただけだ」
コビーの“聖域”に無造作に足を踏み入れる形となってしまったブルックス。来たる2023-24シーズンのプレーで批判の声をかき消すしかない。
構成●ダンクシュート編集部
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また、オリーはコビーとの比較は同意できないとし、両者は全く別物だとの見解を示した。
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