ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、言わずと知れた現代のNBAを代表するスーパースターだ。
史上最高のシューターをポイントガード(PG)に分類するかは議論が分かれるところだが、元NBA選手のリチャード・ジェファーソンとチャニング・フライは、少なくともカリーが歴代№1だとは考えていないようだ。
ポッドキャスト『Road Trippin'』で挙がったのが、「マジック・ジョンソンが歴代ベストPGか」というテーマだ。
その発端は、カリーが元NBA選手のギルバート・アリナスとの対談において、「自分が歴代で最高のPGだと思うか? ああ、そうならないといけない。僕とマジック(ジョンソン)の比較だよね? もちろん、イエスだと答えないといけないが、マジックの履歴書は本当にクレイジーなものだ。こんな会話を今していること自体、想像していなかった」と、自身が№1だと答えたこと。少なからずジョーク交じりの回答であったとはいえ、その発言は大きく取り上げられた。
カリーと言えば、NBA歴代最多となる3390本の3ポイントを成功させている天才シューター。3ポイント全盛のトレンドを作り出した人物であり、バスケットボールそのものを変えたとも言われる。ウォリアーズを4度の優勝に導くなど実績も十分だが、元同僚でもあるジェファーソンは、マジックの足元にも及ばないとの見解を明言した。
「ステフは偉大だが、マジックは超えていない。ステフは自分の意見を主張できる。ただ、私はそれが正しいとは言っていない。マジック・ジョンソンには程遠いよ」
この意見には、フライも「マジックとラリー・バードがNBAを今の地位に押し上げた。マジックのスタッツは天文学的なほどワイルドだ。(1979年に)ルーキーで史上唯一ファイナルMVPに輝き、ほぼ毎年MVP級の活躍を見せ、NBAタイトルも手にした。ステフも素晴らしい選手だが、マジックの域には達していない」と、マジックの実績が群を抜いていると指摘したうえで同調している。
そして、ジェファーソンは、カリーとマジックの差は埋められるものではないと主張した。
「そもそもステフはPGではなく、シューティングガードだけどね。私の意見では、ステフとマジックの差はコビー(ブライアント)と(マイケル)ジョーダンの差よりも大きい。コビーは限りなくジョーダンに近かった。その差は決して大きくなかった。ただ、ステフは最初からエリートだったわけではない。本当の意味で台頭したのは、4年目(2012-13シーズン)からだ。マジックはルーキーの時からチャンピオンチームの主力を張ってきたんだ」
マジックは1980年代、バードとともに、NBAの人気を支えたスーパースターであり、実力、実績の双方を踏まえても、簡単にその牙城を崩すことはできないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
マジックとカリーによる“史上最高のPG論争”にジョーダンが参戦「マジック・ジョンソンが紛れもなく史上最高だ」<DUNKSHOOT>
「あらゆる栄誉を成し遂げる位置にまで来ている」カリーがドンチッチを警戒「(世代交代が)今すぐじゃないことを願うよ」<DUNKSHOOT>
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その発端は、カリーが元NBA選手のギルバート・アリナスとの対談において、「自分が歴代で最高のPGだと思うか? ああ、そうならないといけない。僕とマジック(ジョンソン)の比較だよね? もちろん、イエスだと答えないといけないが、マジックの履歴書は本当にクレイジーなものだ。こんな会話を今していること自体、想像していなかった」と、自身が№1だと答えたこと。少なからずジョーク交じりの回答であったとはいえ、その発言は大きく取り上げられた。
カリーと言えば、NBA歴代最多となる3390本の3ポイントを成功させている天才シューター。3ポイント全盛のトレンドを作り出した人物であり、バスケットボールそのものを変えたとも言われる。ウォリアーズを4度の優勝に導くなど実績も十分だが、元同僚でもあるジェファーソンは、マジックの足元にも及ばないとの見解を明言した。
「ステフは偉大だが、マジックは超えていない。ステフは自分の意見を主張できる。ただ、私はそれが正しいとは言っていない。マジック・ジョンソンには程遠いよ」
この意見には、フライも「マジックとラリー・バードがNBAを今の地位に押し上げた。マジックのスタッツは天文学的なほどワイルドだ。(1979年に)ルーキーで史上唯一ファイナルMVPに輝き、ほぼ毎年MVP級の活躍を見せ、NBAタイトルも手にした。ステフも素晴らしい選手だが、マジックの域には達していない」と、マジックの実績が群を抜いていると指摘したうえで同調している。
そして、ジェファーソンは、カリーとマジックの差は埋められるものではないと主張した。
「そもそもステフはPGではなく、シューティングガードだけどね。私の意見では、ステフとマジックの差はコビー(ブライアント)と(マイケル)ジョーダンの差よりも大きい。コビーは限りなくジョーダンに近かった。その差は決して大きくなかった。ただ、ステフは最初からエリートだったわけではない。本当の意味で台頭したのは、4年目(2012-13シーズン)からだ。マジックはルーキーの時からチャンピオンチームの主力を張ってきたんだ」
マジックは1980年代、バードとともに、NBAの人気を支えたスーパースターであり、実力、実績の双方を踏まえても、簡単にその牙城を崩すことはできないだろう。
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