専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「自分の方がマイケルより上だと言っていたのを聞いた」オドムがコビーとの思い出を語る「そばにいるだけで楽しかった」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.09.17

オドム(左)はコビー(右)とレイカーズで7年間共闘。1歳年上のスーパースターから「多くを学べた」という。(C)Getty Images

オドム(左)はコビー(右)とレイカーズで7年間共闘。1歳年上のスーパースターから「多くを学べた」という。(C)Getty Images

 NBA界のレジェンドとして語り継がれるコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)は、数々の武勇伝を持つ。生粋の負けず嫌いだったのは広く知られているが、レイカーズ時代の同僚だったラマー・オドムによれば、神様マイケル・ジョーダンよりも自分が上だと豪語していたという。
 
 今回、ポッドキャスト番組『The Knuckleheads』でコビーとのエピソードを語ったのは、1999年のドラフト全体4位指名でNBA入りしたオドムだ。ルーキーイヤーから平均16.6点、7.8リバウンド、4.2アシストを残した万能戦士は、ロサンゼルス・クリッパーズで4年、マイアミ・ヒートで1年プレーし、2004-05シーズンからレイカーズへ活躍の場を移した。当時、オドムはトレード拒否権を持っていたが、コビーの存在が移籍を後押ししたという。
 
「私はトレードに同意する必要があった。マイアミも(球団社長の)パット・ライリーも、私をトレードする前にある考えを持っていた。シャック(シャキール・オニール)を獲得するためのトレードだったけど、私はLAに戻ってコビーと一緒にプレーできると伝えた。コビーとは16歳の頃、AAU(アマチュア・アスレティック・ユニオン)で出会ってからの付き合いだったんだ」
 
 オドムは2010-11シーズンまでの7年間、レイカーズでプレーしたが、08-09シーズンからはシックスマンとしてチームに貢献。フィル・ジャクソンHC(ヘッドコーチ)とコビーからの打診が大きかったと振り返る。
 
「彼(ジャクソンHC)は私の元にやってきて、(シックスマンになれという)そんなたわごとを言ってきた。フィル・ジャクソンだからね。コビーも私に電話をしてきて、分析的な話をしてくれた。コビー、私、パウ(ガソル)、ドリュー(アンドリュー・バイナム)がどのように共存して勝つかをね。私はその話をできるだけポジティブに受け取り、受け入れた」
 
 オドムがシックスマンに転向した09-10シーズンにレイカーズは優勝。翌10-11シーズンはカンファレンス準決勝で敗退したが、自身は全82試合に出場(先発35試合)して平均14.4点、8.7リバウンド、3.0アシスト、FG成功率53.0%を記録して最優秀シックスマンに輝いた。この個人賞獲得により、ベンチスタートに対するネガティブな印象は一切なくなったという。
 
「バスケットボールに関しては現実を見ないといけない。ダラスはアメリカン・フットボールチームの街として知られている。バスケットボールにおいては、レイカーズがアメリカを象徴するチームだと思う」
 
 また、オドムは7年間共闘した1歳年上のコビーから「多くを学べた」と明かす。
 
「コビーから何も学べなかったら、それは君が愚かだったんだ。コビーはとんでもないスピリットの持ち主だ。バスの中で、自分の方がマイケル(ジョーダン)よりも上だと言っているのを聞いたことがある。クレイジーだなとも思ったけど、コビーが口にすると、彼の原動力がどこにあったか分かるよね。彼はほかの選手と世界が違う。そばにいるだけで楽しかった」
 
 現役時代のオドムにとってコビーは、心を奮い立たされる存在だったようだ。

構成●ダンクシュート編集部

「(コビー・ブライアントが)夢の中に現われる」。元レイカーズ優勝戦士が明かす“兄”との絆<DUNKSHOOT>

クリッパーズの「歴代ベスト5」は?PGとCは順当、フォワードはグリフィン&マッカドゥーの“ダブルPF”で構成!

「最も重要なのは勝者であること」。ヤニスがバックスとの延長契約に向け注目発言「もしそう感じられないならサインはしない」<DUNKSHOOT>
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号