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「そのマインドセットが大好きでね」古巣の“ヒート・カルチャー”を語ったイグダーラ。自身の現役続行も示唆?<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.09.22

2020年、イグダーラ(右)はヒート加入初年度でのファイナル進出に貢献。在籍当時のエピソードを語った。(C)Getty Images

 9月20日、去就が注目されているアンドレ・イグダーラが、ポッドキャスト番組(『Point Forward』)でタッグを組むエバン・ターナー(元ボストン・セルティックスほか)とともに、JJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)のポッドキャスト『The Old Man and The Three』に出演した。

 キャリア19年を誇るウイングプレーヤーは、10月24日の新シーズン開幕まで約1か月という現段階で無所属となっている。もともと、昨年9月にポッドキャストでゴールデンステイト・ウォリアーズの一員として現役続行を発表した際に「ステフ(ステフィン・カリー)、君には知らせておく。これが最後だ」と発言していたため、昨季のプレーオフ敗退後、複数の現地メディアはイグダーラが現役生活を終えたとして、そのキャリアを祝福する投稿をしていた。

 ところが、イグダーラ本人は「僕らは自分の決断を記録してきた。しかし僕は戻ってプレーするかもしれない。もしくは、家に帰ることになるかもしれない」とレディックへ話しており、正式に引退したわけではなく、キャリア20年目を迎える可能性があることを示唆している。
 
 39歳の大ベテランは、これまでフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、デンバーナゲッツ、ウォリアーズ、マイアミ・ヒートの4チームでプレー。19年のうちプレーオフには15回出場し、NBAファイナル進出7回、4度の優勝を経験している。

 ファイナルに進出した7回のうち6回はウォリアーズ在籍時のものだが、唯一異なる球団で頂上決戦へ駒を進めたのが、2020年のヒート時代だ。ヒートには2019-20シーズン後半から翌20-21シーズンまでの約1年半在籍。ジミー・バトラー、バム・アデバヨといった現在の主軸たちとともに戦い、初年度にNBAファイナルの舞台に立っている(結果はレイカーズに2勝4敗で敗退)。

 パット・ライリー球団社長、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)の下、ヒートはドラフト外の若手やリーグで芽が出ていない選手たちを育て上げ、毎年のようにタフなチームを形成して強豪としての地位を確立してきた。

 番組内で、イグダーラはその"ヒート・カルチャー"について、職人シューターとして活躍するダンカン・ロビンソンを引き合いに出してこう話していた。

「ダンカンがワイドオープンのショットをミスすると、世界の終わりかのように考えてしまう。まるで『これじゃダメだ。僕はシュートを決めるためにここにいるのに。絶対に落としちゃいけないんだ』といった風になるんだ。そのマインドセットが大好きでね。そこで私は『ダンカン、君がショットを落としても、我々が君へパスすることを止めたりはしないよ』と言うんだ」
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昨季は不振も、プレーオフで復活を遂げたロビンソン