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「コビーとの比較を望んでいなかった」ウェイドが若き日の苦悩を告白<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.09.27

若手時代、ウェイド(左)はコビー(右)と比較されるのが嫌だったという。(C)Getty Images

 マイアミ・ヒートで活躍したドゥエイン・ウェイドは、2023年度に殿堂入りを果たすなど、言わずと知れたスーパースターだ。そんな男も、若き日にコビー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)と比較されるのには嫌気が差していたという。

 2003年のドラフト全体5位指名でNBA入りしたウェイドは、ヒートで計14年半、シカゴ・ブルズで1年間、クリーブランド・キャバリアーズで半年間プレー。リーグ優勝3回、ファイナルMVP1回、得点王1回、オールスター出場13回、NBA75周年記念チーム選出など、数々の功績を残した。

 ウェイドが2年目を迎えた2004-05シーズン、トレードでレイカーズからシャキール・オニールが加入したが、ウェイドは"NEXTコビー"と呼ばれたのが気に入らなかったという。

 元NFL選手のシャノン・シャープがホストを務めるポッドキャスト番組『Club Shay Shay』に出演した際、NBA2年目の自身は、片やNBA8年間ですでに優勝3回を達成していたコビーに憧れを抱いていたと振り返った。
 
「私はそれ(比較)を望んでいなかった。いい気分なわけがない。コビーはその時点で24歳(実際は25歳)、すでに3つのリングを手にしていた。マイケル(ジョーダン)や(アレン)アイバーソン、コビーを見ていたから、自分なりのプレーを心掛けた。同じふるいにかけないでほしいよ。私はリーグに在籍して2年目、まだ子どもで、当時は密かにコビーのサインが欲しいと思っていた」

 2006年のヒート初優勝時には、ファイナルMVPに輝いたウェイド。「私はコビーからリスペクトを勝ち取る必要があった。サイドキック(シャックの相棒)としての役割を確立しようと思ったよ」と若手時代の胸中を明かしつつ、キャリアにおいては、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)とコビーという壁に直面していたことを振り返った。

「私は歴代シューティングガードのランキングで(ジョーダン、コビーに次いで)3位。1位じゃない。頭に来たよ(笑)。正直、自分の能力を考えたら、私はすごく偉大な選手だったと思う。ケガの影響で、私は自分が到達できる最高レベルには行けなかった。メンタリティや才能的にはGOAT(史上最高)レベルだと思っていた。NBAで(シーズン)平均30得点をあげ、ファイナルMVPに輝き、3年目にはチャンピオンシップを獲得していたわけだからね」
 
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