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NBA

「自分の役割を受け入れすぎた」元ドラ2のターナーがNBAキャリアを回想「プレーするために必要な“なにくそ魂”を失ったんだ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.10.09

2010年のドラフト2位でシクサーズに入団したターナー。本人はPG起用を望んでいたが、当時チームにはホリデーがいたため、SGに配置転換された。(C)Getty Images

2010年のドラフト2位でシクサーズに入団したターナー。本人はPG起用を望んでいたが、当時チームにはホリデーがいたため、SGに配置転換された。(C)Getty Images

 世界最高峰のNBAは、レギュラーシーズンに各チームがロースターに15人(2WAY契約3人を含めると18人)を登録することができる。その舞台に立てる選手はほんの一握りだが、実際に過酷な競争を経験してきた者たちによれば、成功と失敗は紙一重だという。

 元NBA選手で、現在はボストン・セルティックスのアシスタントコーチを務めるエバン・ターナーは、複雑な胸中を吐露している。

 議論の場となったのは、元NBA選手のJJ・レディックがホスト役を務める人気ポッドキャスト番組『The Old Man & The Three』。レディック、リーグ優勝4回を誇るアンドレ・イグダーラ(昨季はゴールデンステイト・ウォリアーズに所属)、そしてターナーが集い、NBAでのキャリアについて語った。

 殿堂入り選手のアレン・アイバーソンや名シューターのステフィン・カリー(ウォリアーズ)らスーパースターと共闘し、自らも2015年のファイナルMVPに輝いたイグダーラは、「NBAにいる選手たちはみんな上手い。レギュラーとして使われる者がいる一方で、自分の力を最大限に発揮できない者もいるということだ」と、タイミングも大事だとコメント。
 
 一方、歴代18位の通算3ポイント成功数(1950本)を誇るレディックは、「NBAでの成否を分けるのは才能ではなく、バスケットボールIQやゲームへの執着心だ」と主張した。
 
 2010年のドラフトで、ジョン・ウォールに次ぐ全体2位指名を受けてNBA入りしたターナーは、オールラウンドプレーヤーとして期待されたが、フィラデルフィア・セブンティシクサーズとインディアナ・ペイサーズでプレーした2013-14シーズンの平均14.0点、5.0リバウンド、3.2アシストが自己ベスト。

 キャリア通算705試合の出場で平均9.7点、4.6リバウンド、3.5アシストと期待されたほどの成績は残せず、現在は34歳にしてセルティックスのアシスタントコーチを務める。

 レディックはターナーについて、「君が失敗した選手だとは思わない」と語ったが、シクサーズでチームメイトだった時期もあるイグダーラは、「いつも君には、『ドラフトされた瞬間に遅れを取っていた』と言っている。フィラデルフィアが君をドラフトするはずがない」と指摘した。

 当時シクサーズのヘッドコーチだったダグ・コリンズは、オハイオ州大で全米最優秀選手に輝いたターナーではなく、ジョージア工科大のビッグマンであるデリック・フェイバーズ(全体3位でブルックリン・ネッツが指名)が欲しかった。

 ターナーは自身を今でもポイントガードとして見ているが、当時のシクサーズにはすでにドリュー・ホリデー(現セルティックス)が在籍。ターナーはウイングにミスキャストされ、3ポイント成功率の低さなどが批判された。
 
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