現地時間10月12日、米スポーツ専門局『ESPN』は、2023-24シーズン開幕に向けた「NBAプレーヤーランキング」のフィナーレとして、トップ10選手を公開した。
No.1の座に立ったのは、ギリシャ出身でミルウォーキー・バックスの絶対的エース、ヤニス・アデトクンボ。2位にニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/セルビア)、3位にジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers/カメルーン)、4位にルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア)と、トップ4を外国籍選手が占めた。
5位から10位は順にステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)という並びとなっている。
この企画は10日に100位から51位、翌11日に50位から11位が発表されたが、自身の順位に納得がいっていない選手もいる。昨年の33位から1ランクダウンの34位となったカイリー・アービング(マーベリックス)だ。
ブルックリン・ネッツで迎えた昨季序盤。アービングは反ユダヤ主義の映像作品のリンクを自身のSNSへ投稿し、そのことを支持している意思こそ示さなかったものの、大きな問題に発展。11月序盤に8試合連続の出場停止処分を科され、ナイキとのパートナーシップも解消されるなどネガティブなイメージがついてしまった。
それでも60試合の出場で平均27.1点、5.1リバウンド、5.5アシスト、フィールドゴール成功率49.4%、3ポイント成功率37.9%(平均3.1本成功)、フリースロー成功率90.5%と、コートに立てば一級品のパフォーマンスを披露した。
アービングは11日にインスタグラムを通じて持論を展開。「こんなの誰が気にするか。俺が気にすることなんてあり得ない」と切り出し、次のように綴った。
「ランキングはこのリーグでは何の意味もなく、どうしようもないこと。ESPNやほかのどんなメディアのものであろうとね。俺の目には、アナリストたちの大部分は信頼できる情報源だと映っていない。だから俺は彼らのこと、彼らが発する意見をリスペクトしていない」
世界最高のプロバスケットボールリーグで活躍する選手たちの実力を、正確に査定することは非常に難しいこと。そのため、ほんの些細な部分が減点材料になることは大いにある。
アービングは昨季途中に加入したマブズでドンチッチとオールスターデュオを形成するも、チームはウエスタン・カンファレンス11位の38勝44敗(勝率46.3%)に終わってプレーイン・トーナメント進出も逃していた。そのため、出場停止処分とチーム戦績の面が、ネガティブな査定へとつながってしまったのかもしれない。
もちろん、これはあくまで開幕前のもの。この結果を気にしないというアービングのような選手もいれば、発奮材料にする選手もいるだろう。
今夏にマブズと再契約を結んだアービングにとって、今季はトレーニングキャンプからチームメイトと連係を高めて臨むシーズン。リーグ屈指のスコアリングガードがどんなパフォーマンスを見せてくれるか、特に『ESPN』による全米中継の試合は必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
No.1の座に立ったのは、ギリシャ出身でミルウォーキー・バックスの絶対的エース、ヤニス・アデトクンボ。2位にニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/セルビア)、3位にジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers/カメルーン)、4位にルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア)と、トップ4を外国籍選手が占めた。
5位から10位は順にステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス(ともにロサンゼルス・レイカーズ)という並びとなっている。
この企画は10日に100位から51位、翌11日に50位から11位が発表されたが、自身の順位に納得がいっていない選手もいる。昨年の33位から1ランクダウンの34位となったカイリー・アービング(マーベリックス)だ。
ブルックリン・ネッツで迎えた昨季序盤。アービングは反ユダヤ主義の映像作品のリンクを自身のSNSへ投稿し、そのことを支持している意思こそ示さなかったものの、大きな問題に発展。11月序盤に8試合連続の出場停止処分を科され、ナイキとのパートナーシップも解消されるなどネガティブなイメージがついてしまった。
それでも60試合の出場で平均27.1点、5.1リバウンド、5.5アシスト、フィールドゴール成功率49.4%、3ポイント成功率37.9%(平均3.1本成功)、フリースロー成功率90.5%と、コートに立てば一級品のパフォーマンスを披露した。
アービングは11日にインスタグラムを通じて持論を展開。「こんなの誰が気にするか。俺が気にすることなんてあり得ない」と切り出し、次のように綴った。
「ランキングはこのリーグでは何の意味もなく、どうしようもないこと。ESPNやほかのどんなメディアのものであろうとね。俺の目には、アナリストたちの大部分は信頼できる情報源だと映っていない。だから俺は彼らのこと、彼らが発する意見をリスペクトしていない」
世界最高のプロバスケットボールリーグで活躍する選手たちの実力を、正確に査定することは非常に難しいこと。そのため、ほんの些細な部分が減点材料になることは大いにある。
アービングは昨季途中に加入したマブズでドンチッチとオールスターデュオを形成するも、チームはウエスタン・カンファレンス11位の38勝44敗(勝率46.3%)に終わってプレーイン・トーナメント進出も逃していた。そのため、出場停止処分とチーム戦績の面が、ネガティブな査定へとつながってしまったのかもしれない。
もちろん、これはあくまで開幕前のもの。この結果を気にしないというアービングのような選手もいれば、発奮材料にする選手もいるだろう。
今夏にマブズと再契約を結んだアービングにとって、今季はトレーニングキャンプからチームメイトと連係を高めて臨むシーズン。リーグ屈指のスコアリングガードがどんなパフォーマンスを見せてくれるか、特に『ESPN』による全米中継の試合は必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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