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NBA

「めちゃくちゃムカついた」ネッツの守護神クラクストンが昨季を回想「KDとカイリーの移籍後、僕の名前は一気に消えていった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.11

クラクストン(左)が語ったように、昨季のネッツはデュラント(右)とアービングの退団後、注目度は一気に下がってしまった。(C)Getty Images

クラクストン(左)が語ったように、昨季のネッツはデュラント(右)とアービングの退団後、注目度は一気に下がってしまった。(C)Getty Images

 ブルックリン・ネッツのニック・クラクストンはキャリア4年目の昨季、76試合の出場でいずれもキャリアハイとなる平均12.6点、9.2リバウンド、1.9アシスト、0.9スティール、2.5ブロックを叩き出した。

 さらに、フィールドゴール成功率でリーグトップの70.5%、制限区域内では80.5%(330/410)と驚異的な確率を記録し、充実したシーズンを送った。

 チームは今年2月にカイリー・アービングをダラス・マーベリックス、ケビン・デュラントをフェニックス・サンズへ放出するなどロスターを大幅に入れ替えたものの、イースタン・カンファレンス6位の45勝37敗(勝率54.9%)でシーズンを終え、5年連続でプレーオフへ進出。

 ファーストラウンドでフィラデルフィア・セブンティシクサーズにスウィープ負け(4連敗)を喫したが、2人のスーパースターが退団しながら大崩れしなかったのは、途中加入のミケル・ブリッジズ、スペンサー・ディンウィディー、キャム・ジョンソンの活躍はもちろん、211㎝のサイズを武器にゴール下で身体を張ったクラクストンの働きも大きかった。

 ただ、最優秀守備選手賞の投票でクラクストンは9位タイの7ポイント、オールディフェンシブチームの投票ではセンターとして3位の25ポイントに終わった。

 10月9日(日本時間10日、日付は以下同)、クラクストンは米メディア『SNY』はこの一件について次のように語っている。
 
「あれにはめちゃくちゃムカついた。KD(デュラント)とカイリーの移籍後、僕の名前は一気に消えていった感じだった。僕はオールディフェンシブチーム入りすることを奪われたんだ。僕の数字は素晴らしかったし、(選出に必要とされる)項目もクリアしていた」

 昨季のクラクストンは平均ブロックでリーグ2位、ディフェンシブ・レーティングでリーグ6位の108.3を記録。リムプロテクターを務めつつ、ペリメーターも難なくカバーし、ジャック・ヴォーン・ヘッドコーチからの信頼も厚かった。

 毎年着実に成長を続ける24歳のビッグマンは、昨季の悔しさを晴らすべく燃えている。

「あれが僕を突き動かしたことは間違いないね。それを続けていかないといけない。自分のため、そしてチームに対して僕の能力を証明する準備はできている」

 今季のネッツのスタメンは208㎝・109㎏のベン・シモンズとディンウィディーがバックコートを結成し、ブリッジズとジョンソンがフォワード、センターにクラクストンが入ることが予想される。

 ディンウィディーを除く4選手は、守備で複数のポジションをカバーできる。そのなかでクラクストンがディフェンシブアンカーを務めることができれば、オールディフェンシブチーム入りのチャンスは十分あるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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