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セルティックスの“王者のマインド”継承!テイタムがレジェンドOBピアースと今夏にワークアウトを実施<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.25

今夏にピアース(左)とワークアウトに励んだというテイタム(右)。偉大なる先輩の後を追い、チームを優勝に導けるか。(C)Getty Images

 今やリーグを代表するスーパースターの1人となったジェイソン・テイタム。25歳のフォワードは昨季、自己ベストかつボストン・セルティックスのフランチャイズ新記録となる平均30.1点を叩き出すなど、名門球団の絶対的エースとして君臨している。

 ただ、これまでのキャリア6年間でチームを強豪へと押し上げたものの、いまだ優勝経験はなし。2022年にはファイナルまで勝ち上がったが、昨季はイースタン・カンファレンス・ファイナルでマイアミ・ヒートに3勝4敗で敗れ、2年連続の頂上決戦進出はならなかった。

 自身初、そしてフランチャイズ史上18度目のリーグ制覇を果たすべく、オフの間は厳しいトレーニングに励んだテイタム。現地時間10月24日(日本時間25日、日付は以下同)に米メディア『Boston Sports Journal』に公開された記事によれば、今季からチームに加わったサム・キャセールAC(アシスタントコーチ)の導きで、レジェンドOBのポール・ピアースともワークアウトをこなしたという。
 
「彼(ピアース)はやる気がみなぎっていた。4週間くらいだったかな。彼が毎日ジムに来たんだ。彼と一緒に過ごせたのはクールだったよ。(2008年の)チャンピオンシップチームに関するたくさんのストーリーや、今年の僕らの助けになりそうなことを話してくれたんだ」

 レジェンドとの邂逅をそう振り返ったテイタム。セルティックスが前回優勝した2007-08シーズンは、生え抜きエースのピアースがオフにトレード加入したケビン・ガーネット、レイ・アレンとビッグ3を結成し、66勝16敗と圧倒的な強さでレギュラーシーズンを駆け抜け、勢いそのままに17度目のリーグ制覇を飾った。

 もちろん、ビッグ3だけの活躍で栄冠を勝ち得たわけではない。ラジョン・ロンドやケンドリック・パーキンス、ジェームズ・ポージーといった実力者が彼らを支えたのだが、その優秀なサポーティングキャストの一員として欠かすことのできない存在だったのが、シーズン途中に加入したキャセールだった。
 
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「キャセールからたくさん学べる」とテイタム