NBA史上屈指の名司令塔クリス・ポールは今夏、昨季まで所属したフェニックス・サンズから、ワシントン・ウィザーズを経てゴールデンステイト・ウォリアーズへトレード移籍。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズら実力者が揃うタレント軍団の一員となった。
加入し際して注目を集めたのが、ポールが新天地でスターターとベンチ、どちらで起用されるのかという点だ。慣れ親しんだポイントガードのポジションには絶対的エースのカリーがいて、2人を先発バックコートで併用するとサイズ的にディフェンス面で不利になり、ゲームコントロールという役割の面でもグリーンと被っているため、ベンチ出場がチームとしてはベストなのではないかと予想されていた。
ただ、ポールは昨季までのレギュラーシーズン通算1214試合、プレーオフ通算149試合の計1363試合にすべてスターターとして出場。これは1970-71シーズン以降ではリーグ史上最長記録だった。
そして迎えた2023-24シーズン、グリーンが故障で出遅れたため開幕2戦は先発を務めたが、そのグリーンが復帰した現地時間10月29日(日本時間30日、日付は以下同)のヒューストン・ロケッツ戦、ついにその日が訪れた。
ウォリアーズは、カリーとトンプソン、ウィギンズ、グリーン、ケボン・ルーニーの5人がスタート。そして第1クォーター残り6分58秒、ウィギンズと交代でコートに入ったことで、公式戦通算1366試合目にしてポールは初のベンチ出場を経験したのだった。
それでも、27分25秒のプレータイムで8得点、5リバウンド、チームトップの7アシストに1ターンオーバーをマーク。途中出場からでも司令塔の役割を忠実にこなし、106-95の勝利に大きく貢献した。
ベンチスタートを受け入れたポールについて、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話していた。
「クリスがすべてのことを受け入れてくれたことは非常に大きい。彼はただ頷き、『さぁ行こう』と言った。大したことじゃないんだとね。ベテランで、しかもオールスターに選ばれたこともある偉大な選手がこうした犠牲をしてくれると、チーム全体へ良い雰囲気を作り出してくれる」
翌30日にバック・トゥ・バックで行なわれたニューオリンズ・ペリカンズとの試合にも、ポールはベンチ出場から25分13秒プレーし、13得点、6リバウンド、5アシスト、2スティールをマーク。130-102というチームの大勝を後押しした。
ポールをセカンドユニットに配したことで、またひとつチームの武器が増えた印象もあるウォリアーズ。チームとして2年ぶり9度目、そしてポールとしてはキャリア19年目にして悲願の初優勝を果たせるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
加入し際して注目を集めたのが、ポールが新天地でスターターとベンチ、どちらで起用されるのかという点だ。慣れ親しんだポイントガードのポジションには絶対的エースのカリーがいて、2人を先発バックコートで併用するとサイズ的にディフェンス面で不利になり、ゲームコントロールという役割の面でもグリーンと被っているため、ベンチ出場がチームとしてはベストなのではないかと予想されていた。
ただ、ポールは昨季までのレギュラーシーズン通算1214試合、プレーオフ通算149試合の計1363試合にすべてスターターとして出場。これは1970-71シーズン以降ではリーグ史上最長記録だった。
そして迎えた2023-24シーズン、グリーンが故障で出遅れたため開幕2戦は先発を務めたが、そのグリーンが復帰した現地時間10月29日(日本時間30日、日付は以下同)のヒューストン・ロケッツ戦、ついにその日が訪れた。
ウォリアーズは、カリーとトンプソン、ウィギンズ、グリーン、ケボン・ルーニーの5人がスタート。そして第1クォーター残り6分58秒、ウィギンズと交代でコートに入ったことで、公式戦通算1366試合目にしてポールは初のベンチ出場を経験したのだった。
それでも、27分25秒のプレータイムで8得点、5リバウンド、チームトップの7アシストに1ターンオーバーをマーク。途中出場からでも司令塔の役割を忠実にこなし、106-95の勝利に大きく貢献した。
ベンチスタートを受け入れたポールについて、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話していた。
「クリスがすべてのことを受け入れてくれたことは非常に大きい。彼はただ頷き、『さぁ行こう』と言った。大したことじゃないんだとね。ベテランで、しかもオールスターに選ばれたこともある偉大な選手がこうした犠牲をしてくれると、チーム全体へ良い雰囲気を作り出してくれる」
翌30日にバック・トゥ・バックで行なわれたニューオリンズ・ペリカンズとの試合にも、ポールはベンチ出場から25分13秒プレーし、13得点、6リバウンド、5アシスト、2スティールをマーク。130-102というチームの大勝を後押しした。
ポールをセカンドユニットに配したことで、またひとつチームの武器が増えた印象もあるウォリアーズ。チームとして2年ぶり9度目、そしてポールとしてはキャリア19年目にして悲願の初優勝を果たせるか注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
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