昨季リーグ最高成績の58勝24敗(勝率70.7%)をマークしたミルウォーキー・バックスが苦戦している。今季は開幕7戦を5勝2敗で終えるも、新加入のデイミアン・リラードが左ふくらはぎの痛みで直近2試合を欠場。この2戦で2連敗を喫し、イースタン・カンファレンス5位タイの5勝4敗(勝率55.6%)に順位を落とした。
現地時間11月9日(日本時間10日、日付は以下同)のインディアナ・ペイサーズ戦は、前の試合で2度のテクニカル・ファウルを吹かれ退場処分を食らったヤニス・アデトクンボが54得点、12リバウンドと爆発。しかし残り1分29秒、タイリース・ハリバートンに決勝弾となる3ポイントを決められ、124-126で惜敗した。
続く11日のオーランド・マジック戦でも、ヤニスは35得点、10リバウンド、7アシスト、4スティール、2ブロックと奮戦。だがマジックのパオロ・バンケロに26得点、12リバウンド、5アシスト、フランツ・ヴァグナーに24得点、6リバウンド、ジェイレン・サッグスに20得点、モリッツ・ヴァグナーに19得点、4リバウンドを奪われて97-112で完敗を喫した。
「このチームにはこれまでに実力を証明してきた才能のある選手たちがたくさんいる。今はお互いのことを理解し、新たなシステム、新しいスキーム(仕組み)や原理を学んでいる最中にあるけど、僕らは今、そうした知識の数々を行動に移し始めなきゃいけない」
マジック戦後にそう話したのは、ヤニスとともにチーム最長タイの在籍11年目を迎えたクリス・ミドルトン。
今季のバックスは指揮官がエイドリアン・グリフィンに代わっただけでなく、今夏のFA(フリーエージェント)戦線で守備巧者のジェボン・カーターがシカゴ・ブルズへ、さらにトレードでドリュー・ホリデー(現ボストン・セルティックス)、グレイソン・アレン(現フェニックス・サンズ)が退団。
代わりにオールスターガードのリラードを筆頭に、マリーク・ビーズリー、キャメロン・ペインが加入と、バックコート陣が昨季から大きく入れ替わっている。
そうした背景もあり、バックスはオフェンシブ・レーティングこそ昨季(114.3/リーグ15位)と今季(113.0/同11位)で大差ないものの、ディフェンシブ・レーティングが昨季の110.9(同4位)から116.5(同25位)と大きく悪化。
新たなチームメイトや新戦術に馴染む時間がある程度必要なのは間違いない。ただ、ミドルトンが指摘したように、そろそろ“行動”に移し、システムを完成させていく必要があるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
現地時間11月9日(日本時間10日、日付は以下同)のインディアナ・ペイサーズ戦は、前の試合で2度のテクニカル・ファウルを吹かれ退場処分を食らったヤニス・アデトクンボが54得点、12リバウンドと爆発。しかし残り1分29秒、タイリース・ハリバートンに決勝弾となる3ポイントを決められ、124-126で惜敗した。
続く11日のオーランド・マジック戦でも、ヤニスは35得点、10リバウンド、7アシスト、4スティール、2ブロックと奮戦。だがマジックのパオロ・バンケロに26得点、12リバウンド、5アシスト、フランツ・ヴァグナーに24得点、6リバウンド、ジェイレン・サッグスに20得点、モリッツ・ヴァグナーに19得点、4リバウンドを奪われて97-112で完敗を喫した。
「このチームにはこれまでに実力を証明してきた才能のある選手たちがたくさんいる。今はお互いのことを理解し、新たなシステム、新しいスキーム(仕組み)や原理を学んでいる最中にあるけど、僕らは今、そうした知識の数々を行動に移し始めなきゃいけない」
マジック戦後にそう話したのは、ヤニスとともにチーム最長タイの在籍11年目を迎えたクリス・ミドルトン。
今季のバックスは指揮官がエイドリアン・グリフィンに代わっただけでなく、今夏のFA(フリーエージェント)戦線で守備巧者のジェボン・カーターがシカゴ・ブルズへ、さらにトレードでドリュー・ホリデー(現ボストン・セルティックス)、グレイソン・アレン(現フェニックス・サンズ)が退団。
代わりにオールスターガードのリラードを筆頭に、マリーク・ビーズリー、キャメロン・ペインが加入と、バックコート陣が昨季から大きく入れ替わっている。
そうした背景もあり、バックスはオフェンシブ・レーティングこそ昨季(114.3/リーグ15位)と今季(113.0/同11位)で大差ないものの、ディフェンシブ・レーティングが昨季の110.9(同4位)から116.5(同25位)と大きく悪化。
新たなチームメイトや新戦術に馴染む時間がある程度必要なのは間違いない。ただ、ミドルトンが指摘したように、そろそろ“行動”に移し、システムを完成させていく必要があるだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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