「相手は今も（どうすれば機能するか）考え抜いている最中なんだ。見ていればわかる。あのチームはタレントをたくさん抱えていてオーバーラップしているのさ。スーパースターが集まると、彼らは多くのことをこなしてしまう。実際、彼らは今夜僕らに対して強烈なパンチを見舞ってきた」

　そう口にしたのは、デンバー・ナゲッツのレジー・ジャクソン。現地時間11月14日のロサンゼルス・クリッパーズ戦、ナゲッツは第４クォーター残り６分の時点で７点のビハインドを背負っていた。

　だが昨季王者はそこから逆転に成功し、最終スコア111－108で勝利。ニコラ・ヨキッチが32得点、16リバウンド、９アシストを残したほか、アーロン・ゴードンが20得点、５リバウンド、５アシスト、先発PGを務めたジャクソンも18得点、４アシストと続いた。

　一方のクリッパーズは、ポール・ジョージがゲームハイの35得点に７リバウンド、３スティール、ジェームズ・ハーデンが21得点、４アシスト、カワイ・レナードが15得点、５スティール、ノーマン・パウエルが14得点をマーク。
  　ビッグ４のうちの１人、ラッセル・ウエストブルックは８得点、６リバウンド、３アシストに終わるも、ジャクソンが語った通り、クリッパーズは確かに強烈なパンチを見舞った。しかし、クラッチタイムに試合を引っくり返されて泥沼の６連敗。ハーデン加入後は５戦全敗となった。

　それでも、ハーデンはクリッパーズ加入後としては最多の21得点をマーク。フィールドゴール成功率46.7％（７／15）、３ポイント成功率37.5％（３／８）と、決して悪いパフォーマンスではなかった。

「俺はトレーニングキャンプ、プレシーズンゲームに参加していなかったから、プレーしながら学んでいるようなものなんだ。今はジェームズ・ハーデンとしてのシェイプになろうとしている。今夜は間違いなく正しい方向へと進む新たな一歩になったし、これからも向上を続けていくだけだ」とハーデンは言う。

　ただ、現状でクリッパーズはウエスタン・カンファレンス12位の３勝７敗（勝率30.0％）と低迷。直近５試合ではオフェンシブ・レーティングが108.2（リーグ27位）、ディフェンシブ・レーティングも118.5（同25位）と下降しており、ネット・レーティングはマイナス10.2でリーグ29位と、スーパースター４人が噛み合っているとは言い難い。