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トンプソンの不振は契約問題にあり?完全FAとなる今季終了後の「契約交渉が重くのしかかり、明らかにイライラしている」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.11.29

今季終了後に待ち構える契約交渉が、トンプソンの不振につながっているのかもしれない。(C)Getty Images

 キャリア13年目(実働11年目)を迎えた今季、開幕から不振が続いているゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソン。現地時間11月27日(日本時間28日、日付は以下同)の会見では自身の起用法に関する質問に対し「僕をベンチにしたいのか?」と吐き捨てるなど、フラストレーションを隠し切れなくなっている。

 不調の原因はどこにあるのか。米メディア『ESPN』のケンドラ・アンドリューズ記者は、28日に公開した記事のなかで、今季開幕前にチームとの延長契約を結べなかったことが、現在の低調なパフォーマンスにつながっていると指摘している。

「今季終了後にフリーエージェントとなるトンプソンは、スロースターターとして有名だと(スティーブ)カー・ヘッドコーチは繰り返し語ってきた。しかし、今季のスタートからの不振は、それとは違うように感じる。情報筋が『ESPN』に語ったところによれば、契約交渉が重くのしかかっているようで、試合中も明らかにイライラしているようだ。タイムアウト中にベンチの端に1人で座り込んだり、悪いショットを打った後には、頭を叩いたりすることもある」
 
 今季限りで契約が切れるトンプソンは、開幕前に延長契約を結ぶことができたものの、自身が求めるサラリーとチームの提示額に開きがあったようで、交渉は難航。結局話はまとまらず、今季終了後に完全FA(フリーエージェント)となることになった。

 シーズン後にチームと再び交渉しなければならないこと、その際に好条件を手にするためには今季素晴らしいパフォーマンスを披露する必要があること。これらの重圧に加え、2度の大ケガを経験したことや33歳(来年2月に34歳)という年齢からくる衰えなど、様々な要因が重なって今季の低調なプレーぶりにつながっているのだろう。

 そんな自身と歩を合わせるように、チームもここまで8勝10敗(勝率44.4%)でウエスタン・カンファレンス10位と今ひとつ。28日の敵地サクラメント・キングス戦でも、最大24点のリードを奪いながら、第4クォーターに逆転負けを喫してしまった。

 今季開幕直後には「日々の仕事にフォーカスするだけ。延長契約については心配していない」と語ったトンプソンだが、現在はその悪影響がプレーにもろに出てしまっている。自身のためにも、そしてチームのためにも、一刻も早く復調したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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