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NBA

渡邊雄太とラプターズの変わらぬ“相思相愛”ぶり。凱旋試合で現地メディアが脚光「スコシアバンク・アリーナに歓声と拍手」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.11.30

渡邊はラプターズ時代の2021年に初めて本契約を締結。NBA選手として頭角を現わすキッカケとなった古巣と良好な関係を続けている。(C)Getty Images

渡邊はラプターズ時代の2021年に初めて本契約を締結。NBA選手として頭角を現わすキッカケとなった古巣と良好な関係を続けている。(C)Getty Images

 現地時間11月29日にトロントで行なわれたフェニックス・サンズ対トロント・ラプターズの一戦は、105-112でホームのラプターズに軍配が上がった。サンズの連勝は7でストップし、渡邊雄太も今季最少の1得点にとどまった。その一方で、トロントのファンやメディアはかつて在籍した日本人プレーヤーを今でも応援し続けているようだ。

 試合後、カナダの日刊紙『Toronto Star』の電子版は「ラプターズファンお気に入りのユウタ・ワタナベがサンズにおなじみの活力をもたらす」と題して渡邊の記事を掲載。2020~22年に2シーズン在籍した“元ラプター”の現状を記した。

 記事では「ユウタ・ワタナベはNBAキャリアの中で3度ホームアリーナを変えたが、彼の役割は今も変わらない。セカンドユニットを活性化し、チームに勝利のチャンスを与えることだ」と紹介。凱旋ゲームとなったこの日の第1クォーター途中にベンチから登場した際には、「スコシアバンク・アリーナに歓声と拍手が沸き起こった」と伝えた。

 また、「僕の仕事は多くのエネルギーをもたらし、KD(ケビン・デュラント)やブック(デビン・ブッカー)のためにスペースを作り、彼らにいいショットを打たせる手助けをすること」という試合前の本人のコメントも掲載している。
 
 渡邊は続けて、「シュートをあまり打てないこともある。それでも、僕がそこにいることはチームの助けになる。だからいいショットを求め続けて、それを決めていきたい」と同紙の記者に語っている。

 さらに記事ではブルックリン・ネッツ時代の昨年12月、同じくトロントで行なわれた一戦で渡邊が決めたクラッチショットにも触れ、「チームメイトからの信頼、特にデュラントやブッカーのようなスーパースターからの信頼は、ワタナベのゲームに対する献身と尊敬の上に成り立っている」と綴った。

 同紙によると、渡邊はトロント時代の友人と食事をともにしたようで、試合後にはスコッティ・バーンズらかつてのチームメイトたちと談笑するシーンも。

 渡邊は以前から、自身が頭角を現わすキッカケを与えてくれたラプターズへの感謝を口にし、トロントも「お気に入りの街」と公言していた。今回も「ファン、観客、それらは本当に大きな意味を持つ。彼らはいつも応援してくれた、何があってもね。そのすべてがとても恋しいよ」というコメントで締めくくられている。

 サンズのトロントでの試合は、今季この1度のみ。唯一の機会で大活躍、とはいかなかったが、背番号18の雄姿は間違いなく現地のファンの脳裏に刻まれているようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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