現地時間12月６日（日本時間７日、日付は以下同）、ホームのチェイス・センターにポートランド・トレイルブレイザーズを迎えたゴールデンステイト・ウォリアーズは、前半終了時点で７点ビハインド（48－55）、試合を通じて約42分間もリードを許す苦しい戦いを強いられた。

　だが前半にフィールドゴール成功率7.7％（１／13）の計11得点に封じられていたステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの“スプラッシュ・ブラザーズ”が、後半で計31得点と復調。前半プレー機会がなかったジョナサン・クミンガも６本のショットをノーミスで成功させて13得点、２スティールと活躍し、最後はカリーの決勝３ポイントで110－106と逆転勝利を収めた。

　最終スタッツはカリーがゲームハイの31得点に５リバウンド、クミンガとダリオ・シャリッチが13得点、モーゼス・ムーディーが12得点、トンプソンが11得点、５リバウンド、ドレイモンド・グリーンが10得点、10リバウンド、９アシスト、２ブロック。さらに復帰したアンドリュー・ウィギンズが９得点、３リバウンド、クリス・ポールが６アシストを残した。
  　現在ウォリアーズはウエスタン・カンファレンス11位の10勝11敗（勝率47.6％）。右ふくらはぎを断裂したゲイリー・ペイトン二世は無期限の離脱が決まったが、ウィギンズとポールが復帰したことで、ここから巻き返しが期待される。

　このブレイザーズ戦ではカリーやグリーンの活躍もあったとはいえ、21歳のクミンガが与えたインパクトも大きかった。残り約１分にグリーンのロブパスから豪快なアリウープダンクを叩き込むと、30秒過ぎには値千金のスティールを奪い、カリーの３ポイントへとつなげた。

「彼は見事だった。この試合のキーになった。彼は準備を怠らなかったんだ。（前半に）ローテーションから外れていたのは、10人でプレーするのは難しいと判断したからだった。だが我々はポートランドの若さと運動能力に対抗できる男を求めていた。JK（クミンガ）のためのゲームだったよ」

　スティーブ・カーHC（ヘッドコーチ）は試合後にそう語り、３年目の若武者を称賛。一方で、今季のロスターにおける選手起用の難しさも口にしていた。