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NBA

体重超過で減給のザイオン、減量でボーナス支給のディーオウ――NBA選手たちの特殊な契約形態<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.08.09

体重超過で減給のザイオン(左)のほか、ディーオウ(右上)は減量、デイビス(右下)はウェイト維持でボーナス支給という条件が契約内容につけられていた。(C)Getty Images

体重超過で減給のザイオン(左)のほか、ディーオウ(右上)は減量、デイビス(右下)はウェイト維持でボーナス支給という条件が契約内容につけられていた。(C)Getty Images

 先日、ニューオリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが延長契約を締結。内容は5年で1億9300万ドルのMAX契約だが、ここに今季オールNBAチーム入り、あるいはMVP、最優秀守備選手賞に選ばれれば、金額が2億3100万ドルに跳ね上がることが話題になった。

 ただしこの契約には条項が盛り込まれている。198cm・128kg、負傷後には一時136kgまで体重が増えた巨漢のザイオンが、これ以上オーバーウェイトにならないよう、規定の体重を超えたら減給というものだ。報道によれば、体重(ポンド)と体脂肪率の数字を合わせて「295」を超えないことがその条件だ。

 現在の体重128kgは約282ポンドだから、体脂肪は13%以下に絞らなければならない。オーバーウェイトは身体に負担をかけ、ケガの危険性も上がるため、予防のためにも、賢明な条項だろう。

 だがNBAにおける「太り過ぎ減給作戦」は、ザイオンが初めてではない。

 コビー・ブライアントを軸に、2009、10年と連覇したロサンゼルス・レイカーズに、10年のドラフト2巡目で入団したデリック・キャラクターという選手がいた。彼は身長206cm、体重も一時140kg近くあった文字通りのビッグマン。レイカーズは47万3000ドルのサラリーを提示したが、これには条件がついていて、シーズン前の9月10日の時点で125kgであること。もしそれが達成できなければ、手にできるのは約半分の25万ドルだった。
 
 その一方で、「体重を減らせばボーナス支給」の"ニンジン作戦”のケースもある。

 元フランス代表のボリス・ディーオウは、サンアントニオ・スパーズで優勝を勝ち取った14年のオフ、チームと4年2800万ドルの契約延長にこぎつけた。

 この時の契約には、「シーズン開幕時の10月25日に115 kg以下であること」。そして「オールスターウィークエンド明けの火曜」と、「シーズン終盤の4月1日」にもその規定内の体重に収めていれば、それぞれ15万ドル、15万ドル、20万ドル、つまり、3回とも体重をキープできていれは、計50万ドルのボーナスが得られる、という条項がつけられていた。

 多くの選手がウェイトオーバーになるのは長期休暇明けであるから、おもにそのタイミングに喚起を促したものだ。

 50万ドルは現在のレートだと、6750万円。体型キープで大金が手に入るなら、さぞかし体重管理にも気合いが入ったことだろう。

 同じく元ボストン・セルティックスのグレン・デイビスも、「体重管理ボーナス」を提示された1人だ。“ビッグベイビー”の愛称で知られたように、130kgを超える巨体を誇った彼は、09年のオフに2年間で600万ドルの契約延長を勝ち取ったが、そのうち保証されていたのは500万ドル。残りの100万ドルは、しっかりウェイトをコントロールできたら1シーズンにつき50万ドルのボーナスをもらえる、という条件付きだった。
 
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