NBA

「人間は誰しも過ちを犯すもの」出場停止中のグリーンに“悪童”ワールドピースがメッセージ「彼に手を差し伸べたい」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.02

リーグ史に残る悪童ワールドピース(右)は、無期限の出場停止処分を受けているグリーン(左)に「手を差し伸べたい」と語った。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、2023年12月12日(日本時間13日)のフェニックス・サンズ戦でユスフ・ヌルキッチの顔を殴打し、リーグから無期限の出場停止処分を科された。

 すでにカウンセリングのプロセスは開始されているが、具体的な復帰の目途はまだ立っていない。かつて、観客を殴って73試合の出場停止処分を受けた元NBA選手のメッタ・ワールドピースは、グリーンを手助けしたいと語っている。

 12年のドラフト2巡目35位指名でウォリアーズに入団したグリーンは、これまでリーグ優勝4回、オールディフェンシブ1stチーム選出4回、17年には最優秀守備選手賞を受賞、通算トリプルダブル回数(31回)も歴代17位タイにランクインするなど、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンと並ぶウォリアーズ黄金期の中軸として活躍してきた。

 一方、フレイグラントファウルの常習犯でもあり、今季もすでに退場3回。11月のクリーブランド・キャバリアーズ戦でテクニカルファウル2回、ミネソタ・ティンバーウルブズ戦ではルディ・ゴベアに見舞ったヘッドロックが問題視され、5試合の出場停止処分を喰らった。
 
 そして、前述のサンズ戦の第3クォーター、グリーンはポジション争いをしていたヌルキッチの顔面を殴打。フレイグラントファウル2をコールされて退場処分を受け、さらにスポーツマンとしてふさわしくない過去の行為の数々も考慮し、NBAは無期限の出場停止処分を発表。処分は直ちに適用され、復帰するにはリーグやチームが定めた条件を満たす必要があるとされている。

 グリーンの行動、処分を巡っては様々な意見が出ているが、ロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』で、「掴まれていたが、報復するほどではなかった」と断りつつ、「今、ドレイモンドがクレイジーな人間かのように描かれているのは気に入らない。狂っている、どこかがおかしいみたいな言い草は止めよう」と擁護。

 現役時代に"悪童"として恐れられた元NBA選手のワールドピースは『TMZスポーツ』のインタビューで、グリーンについて「重い出場停止処分は望んでいない」と自身の見解を述べている。
NEXT
PAGE
「ドレイモンドに手を差し伸べたい」とワールドピース