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ウェンバンヤマが“憧れ”ヤニスとの初対決を振り返り「最高のマッチアップだった」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.07

憧れのヤニス(右)と初対戦したウェンバンヤマ(左)。「最高のマッチアップだった」と振り返った。(C)Getty Images

 現地時間1月4日(日本時間5日、日付は以下同)に行なわれたミルウォーキー・バックスとサンアントニオ・スパーズの対戦は、ヤニス・アデトクンボとヴィクター・ウェンバンヤマの"新旧怪物"の初対決となった。

 2人は幾度となくマッチアップし、強烈なダンクや豪快なブロックなど、互いにハイライトプレーを連発。最終的にヤニスが44得点、14リバウンド、7アシスト、2スティール、1ブロック、ウェンバンヤマも27得点、9リバウンド、1アシスト、1スティール、5ブロックと、どちらも攻守両面で存分に暴れ回った。

「僕は負けず嫌いでね。誰が相手だろうと攻撃したいし、コート上ではイヤなヤツになりたいんだ。最高のマッチアップだったよ」

 ウェンバンヤマはヤニスとの初対戦について、そう誇らしく振り返った。211cm・110kgのヤニスはギリシャ出身、224cm・95kgのウェンバンヤマはフランス出身と、ともに海外出身で高さと長さ、身体能力を兼備した2人。前者が29歳で全盛期を迎えているのに対し、後者はこの日20歳を迎えたばかりなのだが、"異次元なマッチアップ"は大いに盛り上がったと言えよう。

 とはいえ、20歳を迎えたばかりのウェンバンヤマにとって、ヤニスは"憧れの存在"でもある。
 
「僕は数多くの偉大な選手たちから知識を習得しようとしている。ヤニスは僕が最も多くプレーを観てきた選手の1人なんだ。彼はあの肉体を100%うまく活用している。その点で尊敬しているし、それは今も同じ。彼のことはよく知っている」

 試合の方は、バックスが125-121で勝利。ただ、バックスはイースタン・カンファレンス2位の25勝10敗(勝率71.4%)、スパーズがウエスタン・カンファレンス最下位の5勝29敗(勝率14.7%)と対照的なチーム成績ながら、同点10度、リードチェンジ9度と接戦を演じたのは間違いない。

「僕らは今夜のように、チャンピオンシップレベルのチームとも競い合えるということ。将来有望なのさ」と、優勝候補バックスと競り合ったことにウェンバンヤマも自信を覗かせている。

 両チームは別カンファレンスに所属しているため、次にレギュラーシーズンで対戦するのは来季となる。だが、この日にヤニスとウェンバンヤマが演じた"異次元のマッチアップ"は、これから幕を開けるであろう、両選手の"素晴らしいライバル関係"の序章となったのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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