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NBA

通算得点で歴代トップ100入りしたジョージがキャリアを回想「数々のケガを乗り越えて、ここまで辿り着いたことに感謝」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.17

ジョージは1月8日のサンズ戦で25得点を奪い、通算得点で歴代TOP100入り。現在は96位まで順位を上げている。(C)Getty Images

ジョージは1月8日のサンズ戦で25得点を奪い、通算得点で歴代TOP100入り。現在は96位まで順位を上げている。(C)Getty Images

 1月16日(日本時間17日、日付は以下同)にクリプトドットコム・アリーナで行なわれたオクラホマシティ・サンダーとロサンゼルス・クリッパーズによるウエスタン・カンファレンス上位対決は、ホームのクリッパーズが第3クォーターにこの日最大となる13点のリードを奪った。

 99-89と10点差をつけて迎えた第4クォーター、クリッパーズはサンダーの猛反撃をを食らい、残り3分37秒に逆転を許してしまう。しかしそこからポール・ジョージが“スコアリングショー”を開演。ファウルを受けながらもジャンパーを決めて3ポイントプレーを完遂すると、2本のステップバックスリー、さらに相手エースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーからスティールを奪い、残り1分14秒にダメ押しのダンクを決め。クリッパーズを128-117の勝利へと導いた。

 直近10戦で8勝目を手にしたクリッパーズは、ジョージが6本の3ポイントを含むゲームハイの38得点(第4クォーターに18得点)に7リバウンド、5アシスト、3スティールと大暴れ。さらにカワイ・レナードが16得点、6リバウンド、6アシスト、ジェームズ・ハーデンが16得点、5リバウンド、8アシスト、メイソン・プラムリーが14得点、5リバウンド、3ブロック、ラッセル・ウエストブルックが11得点、4アシストをマーク。

 チームはハーデン加入直後の11月は5勝9敗と苦戦を強いられたものの、12月には11勝2敗、1月に入っても7勝2敗と好調を維持しており、ウエスト4位の26勝14敗(勝率65.0%)と好成績を残している。
 
 今季キャリア14年目のジョージは、先日レギュラーシーズン通算得点でNBA歴代トップ100入りを果たし、サンダー戦を終えて同96位の1万7271得点まで順位を上げた。

 15日に最新エピソードが公開された自身のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』にて、ジョージはトップ100入りまでの道のりをこう振り返っていた。

「俺はコビー(ブライアント)が3万得点したことを尊敬している。(カール)マローン、カリーム(アブドゥル・ジャバー)といった選手たちが3万得点してきたのもね。いつだってそうした実績を尊敬しているんだ。俺はリーグ入りした最初の数年間、彼らのような位置まで辿り着けないと思っていた。でも今の俺はトップ100に入った。(3万点までは)まだ長い道のりだけどね。

 けど、俺はいくつもケガをしてきた。14シーズン目だけど、実際は10、いや9シーズンしかフルシーズンをプレーしていない。だから、数々のケガを乗り越えて、ここまで辿り着けたことにはすごく感謝している」

 2010年にインディアナ・ペイサーズでキャリアをスタートさせたジョージは、2年目からスターターに定着し、4年目に平均得点を20点台に乗せた。しかし2014年オフに足に大ケガを負ったことで翌14-15シーズンは出場わずか6試合、一昨季は肩のケガで31試合の出場に終わるなど、ケガに悩まされてきた。

 相棒カワイ・レナードの存在、そして33歳という年齢を考えると、NBA史上7人しか達成していない通算3万得点への道は厳しいと言わざるを得ない。ただ、2万得点には手の届く位置にいる。現役屈指のオールラウンダーが、どこまで得点を伸ばすことができるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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