１月18日、サクラメント・キングスのドマンタス・サボニスの"Kings Central"インタビューが、地元メディア『NBC Sports California』へ公開された。

　2011年にバスケットボール殿堂入りを飾ったリトアニアの英雄アルビダスを父に持つ男は、名門ゴンザガ大を経て2016年のドラフト１巡目11位でオーランド・マジックから指名されてNBA入り。

　オクラホマシティ・サンダー、インディアナ・ペイサーズを経て、2022年２月８日のトレードでキングスへ移籍。今季で在籍３年目を迎えた208cm・109kgのビッグマンは、昨季平均19.1点、リーグ１位の12.3リバウンド、自己最高の7.3アシスト、フィールドゴール成功率61.5％を残し、チームのプレーオフ進出に大きく貢献した。

　そのインタビューで、サボニスはサクラメントの熱狂的なファンへの思いをこう話していた。

「ここのファンの皆は、僕らにとても多くのものを与えてくれる。この街もそうだ。前にも言ったけど、彼らは僕のことを歓迎してくれたんだ。僕が街を歩いていると、皆が本当に良くしてくれてね。妻は僕が一緒にいなくても、彼ら（ファン）は彼女を知っているから助けてくれるんだ」
  　昨季、ディアロン・フォックスとともにキングス躍進の立役者となった万能ビッグマンは、昨夏に５年の延長契約を締結。これにより2027－28シーズンまで契約下へ入ることとなったが、契約満了後もどこにも行くつもりはないという。

「彼ら（キングスファン）が僕へたくさんのことをもたらしてくれる。だから僕は何としても恩返しがしたいんだ。ここは残りのキャリアでずっと在籍したいと思える場所なんだ。それがまさに正しいことだと思っているよ」

　サボニスにとって、サクラメントの生活は快適そのもので、妻の家族が同じカリフォルニア州のロサンゼルスにいることもあり、「車で５時間、飛行機なら１時間未満で着くんだ。僕らにとっては最高さ。それに妻がハッピーなこと。それが一番だね」と話していた。

　この日、キングスはホームのゴールデン１・センターでペイサーズに121－126で惜敗し４連敗。それでもサボニスは21得点、11リバウンド、10アシストと持ち前のオールラウンドなプレーで奮戦していた。

　シーズン通算でも平均20.1点、12.6リバウンド（リーグトップ）、8.0アシストと好成績を残す大黒柱は、キングスの２年連続プレーオフ進出のために今後も重要な役割を果たしていくだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

スターになっても“謙虚”。好調キングスをコート内外で支える万能戦士ドマンタス・サボニス＜DUNKSHOOT＞ 

「成功するには練習あるのみ」偉大な父の教えを胸に、NBAで成長を続けるドマンタス・サボニス＜DUNKSHOOT＞