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キャリア晩年のジョーダンが現在のレブロンほど批判されなかった理由は?元同僚は「MJのチームにデイビスはいなかった」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.24

NBA史上最高の選手に挙げられるレブロンとジョーダン。レブロンは昨年末に39歳を迎えたが、依然としてハイレベルなプレーを続けている。(C)Getty Images

 今季のロサンゼルス・レイカーズは浮き沈みの激しいシーズンを送っており、プレーオフ進出当落線上の戦いが続いている。元NBA選手のギルバート・アリナスは、39歳ながら依然として大きな期待を受けてプレーしているレブロン・ジェームズと、同じく39歳、40歳でプレーしていた神様マイケル・ジョーダンとの違いを指摘している。

 NBA通算21年目に突入したレブロンは、今季もここまで40試合に出場して平均24.8点、7.2リバウンド、7.4アシスト、1.3スティール、FG成功率52.0%をマーク。通算1461試合は歴代8位で7位のケビン・ガーネット(1462試合)、6位のカール・マローン(1476試合)を射程圏に捉え、前人未到の通算4万得点まであと357点に迫っている。

 一方で、レイカーズは昨年12月のインシーズン・トーナメントで初代王者に輝いたあと、2度の4連敗を喫するなど失速。レブロンやアンソニー・デイビスが試合に出場しているなかでの低調な結果に、トレードの必要性も囁かれている。

 そのなかで、元NBA選手のアリナスは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で「ジョーダンは優勝できなかったのに、なぜレブロンは優勝を期待されるのか? ジョーダン擁するウィザーズの2年目には大きな期待が寄せられていたが、挫折した。でも、誰も年齢を理由にジョーダンを非難することはなかった」と、"史上最高の選手"の1人に挙げられるジョーダンを引き合いに出した。
 
 シカゴ・ブルズで2度の3連覇を成し遂げたジョーダンは、2001-02シーズンにワシントン・ウィザーズで自身2度目となる現役復帰を果たした。39歳の同シーズンは60試合で平均22.9点、5.7リバウンド、5.2アシスト、FG成功率41.6%の成績を残すも、チームは37勝45敗でイースタン・カンファレンス10位。続く40歳の2002-03シーズンは全82試合に出場し平均20.0点、6.1リバウンド、3.8アシスト、FG成功率44.5%を記録したが、37勝45敗でイースト9位とプレーオフ進出には一歩及ばなかった。

 アリナスはほぼ同じ条件でジョーダンは否定的な言葉を浴びせられていないと見解を述べたが、ウィザーズでジョーダンと2シーズン、現役最終年にレブロンと共闘した元NBA選手のブレンダン・ヘイウッドは、「MJ(ジョーダン)のチームにアンソニー・デイビスはいなかったし、彼のレベルに近い才能の持ち主もいなかった」とコメントしている。

 当時のウィザーズには2001-02シーズンにリチャード・ハミルトン、02-03シーズンにはジェリー・スタックハウスやラリー・ヒューズ、クリスチャン・レイトナーといった名の知れた選手はいたが、デイビスほどのスーパースターはおらず、大ベテランのジョーダンが期待を一身に背負っていたがゆえに、批判されることはなかったと元同僚のヘイウッドは考えているようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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