ミルウォーキー・バックスは1月26日(日本時間27日、日付は以下同)、エイドリアン・グリフィン前HC(ヘッドコーチ)の後任としてドック・リバースを招聘したことを発表した。NBA歴代9位となる通算1097勝(勝率59.0%)を誇る歴戦の指揮官だが、元NBA選手のラシード・ウォーレスはその弱点を指摘している。
2021年にリーグ優勝を果たしたバックスは今季、リーグ屈指のスコアラリングガードのデイミアン・リラードをトレードで獲得。ここまで大黒柱のヤニス・アデトクンボが平均31.0点、11.7リバウンド、6.2アシスト、リラードが平均25.1点、6.8アシストを記録。そこにクリス・ミドルトン、ベテランのブルック・ロペスと続く。
強力なメンバーを擁し、1月23日時点でイースタン・カンファレンス2位(30勝13敗)という成績ながら、チームは就任1年目のグリフィンの解任を決断。
年明けから5試合で4敗を喫した際、アデトクンボは、「オフェンスについてはこういう夜もある。だけど、ディフェンス面における努力がなかった。プライドもなかったんだ。(ロケッツの)連中はとにかくドライブし、ペイントへ侵入していった。(僕らは)それを手伝いすぎてしまい、スリーをたくさん許し、オフェンシブ・リバウンドも奪われた。こんなのミルウォーキー・バックスじゃない」と不満を露わにしていた。
2026-27シーズンまで、総額4000万ドル(約59億2000万円)を費やして招聘したのは、これまでにオーランド・マジック(1999~2003年)、ボストン・セルティックス(04~13年)、ロサンゼルス・クリッパーズ(13~20年)、フィラデルフィア・76ers(20~23年)を率いてきたリバースだった。
しかし、2009-10シーズンにセルティックスでリバースHCに師事したウォーレスは人気ポッドキャスト『Underdog Podcasts』で、「正直、唖然としているよ。理解できない。チームには攻撃と守備のコーディネーターがいない」と指摘した。
「もしシクサーズがミルウォーキーとプレーオフで対戦したとしよう。シリーズ7試合制のカンファレンス決勝、バックスが3勝1敗でリードしていたら、俺は第1戦よりも第5戦に金を賭ける。(プレーオフで)3-1とリードした時、庭の折りたたみ椅子のように崩れ落ちる。それが彼のレッテルだ」
リバースは指揮官としての24シーズンのうち19シーズンでチームをプレーオフ進出に導き、セルティックス時代の08年には優勝を果たしている。ポストシーズン通算111勝は歴代4位だが、シリーズでリードしながら最終的に敗退するケースが多い。3勝1敗から3回、3勝2敗から4回など、リードを奪いながらシリーズを落としたのは計12回、さらに第7戦では計10回敗れており、プレーオフに弱い印象は否めない。
ウォーレスは昨年5月、リバースのシクサーズ退任が決まった際にも自身のポッドキャスト『That's What Sheed Said』で、「(リバースは)大事な勝負所で調整しない、それが彼の最大の欠点だ」と"弱点"に言及していた。
ウォーレスは、リバースが優勝も経験したセルティックス時代に成功を収められた理由に、「ディフェンスはトム・シボドー(現ニューヨーク・ニックスHC)とケビン・イーストマンが回していた。彼は事実上、オフェンス・コーディネーターの役割を少し担っていただけだ」と、優勝なアシスタントコーチがいたことを挙げている。
現在のバックスはリーグ2位の平均124.4点を誇る一方で、120.1失点は24位と守備面に課題を抱えている。経験豊富なリバース新HCはチームを21年以来の優勝に導けるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
今季何度目かの「こんなのミルウォーキー・バックスじゃない」ヤニスがチームの守備崩壊に憤慨<DUNKSHOOT>
「これはミルウォーキー・バックスじゃない」ヤニスがチームのディフェンス難に警鐘<DUNKSHOOT>
「タレントが揃っているから勝てる、みたいな空気を感じることがある」ヤニスがチームに警鐘「誰も何もくれたりはしない」<DUNKSHOOT>
2021年にリーグ優勝を果たしたバックスは今季、リーグ屈指のスコアラリングガードのデイミアン・リラードをトレードで獲得。ここまで大黒柱のヤニス・アデトクンボが平均31.0点、11.7リバウンド、6.2アシスト、リラードが平均25.1点、6.8アシストを記録。そこにクリス・ミドルトン、ベテランのブルック・ロペスと続く。
強力なメンバーを擁し、1月23日時点でイースタン・カンファレンス2位(30勝13敗)という成績ながら、チームは就任1年目のグリフィンの解任を決断。
年明けから5試合で4敗を喫した際、アデトクンボは、「オフェンスについてはこういう夜もある。だけど、ディフェンス面における努力がなかった。プライドもなかったんだ。(ロケッツの)連中はとにかくドライブし、ペイントへ侵入していった。(僕らは)それを手伝いすぎてしまい、スリーをたくさん許し、オフェンシブ・リバウンドも奪われた。こんなのミルウォーキー・バックスじゃない」と不満を露わにしていた。
2026-27シーズンまで、総額4000万ドル(約59億2000万円)を費やして招聘したのは、これまでにオーランド・マジック(1999~2003年)、ボストン・セルティックス(04~13年)、ロサンゼルス・クリッパーズ(13~20年)、フィラデルフィア・76ers(20~23年)を率いてきたリバースだった。
しかし、2009-10シーズンにセルティックスでリバースHCに師事したウォーレスは人気ポッドキャスト『Underdog Podcasts』で、「正直、唖然としているよ。理解できない。チームには攻撃と守備のコーディネーターがいない」と指摘した。
「もしシクサーズがミルウォーキーとプレーオフで対戦したとしよう。シリーズ7試合制のカンファレンス決勝、バックスが3勝1敗でリードしていたら、俺は第1戦よりも第5戦に金を賭ける。(プレーオフで)3-1とリードした時、庭の折りたたみ椅子のように崩れ落ちる。それが彼のレッテルだ」
リバースは指揮官としての24シーズンのうち19シーズンでチームをプレーオフ進出に導き、セルティックス時代の08年には優勝を果たしている。ポストシーズン通算111勝は歴代4位だが、シリーズでリードしながら最終的に敗退するケースが多い。3勝1敗から3回、3勝2敗から4回など、リードを奪いながらシリーズを落としたのは計12回、さらに第7戦では計10回敗れており、プレーオフに弱い印象は否めない。
ウォーレスは昨年5月、リバースのシクサーズ退任が決まった際にも自身のポッドキャスト『That's What Sheed Said』で、「(リバースは)大事な勝負所で調整しない、それが彼の最大の欠点だ」と"弱点"に言及していた。
ウォーレスは、リバースが優勝も経験したセルティックス時代に成功を収められた理由に、「ディフェンスはトム・シボドー(現ニューヨーク・ニックスHC)とケビン・イーストマンが回していた。彼は事実上、オフェンス・コーディネーターの役割を少し担っていただけだ」と、優勝なアシスタントコーチがいたことを挙げている。
現在のバックスはリーグ2位の平均124.4点を誇る一方で、120.1失点は24位と守備面に課題を抱えている。経験豊富なリバース新HCはチームを21年以来の優勝に導けるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
今季何度目かの「こんなのミルウォーキー・バックスじゃない」ヤニスがチームの守備崩壊に憤慨<DUNKSHOOT>
「これはミルウォーキー・バックスじゃない」ヤニスがチームのディフェンス難に警鐘<DUNKSHOOT>
「タレントが揃っているから勝てる、みたいな空気を感じることがある」ヤニスがチームに警鐘「誰も何もくれたりはしない」<DUNKSHOOT>
関連記事
- 今季何度目かの「こんなのミルウォーキー・バックスじゃない」ヤニスがチームの守備崩壊に憤慨<DUNKSHOOT>
- “MVP予想3番手”のアデトクンボがタイトルについて持論「ベストプレーヤーがチームで最も価値ある選手ではないこともある」<DUNKSHOOT>
- 「彼らのスタッツもチェックしていた」ジョージがキャリア初期のライバルを明かす「とにかく負けたくなかったんだ」<DUNKSHOOT>
- ロケッツが強豪バックスを撃破できた要因は?「ヤニス以外全員を封じた」とシェングンが理由を語る<DUNKSHOOT>
- “若手スターガード対決”はエドワーズ擁するウルブズに軍配!P・ジョージは「SGAとアントのライバル関係が大好き」<DUNKSHOOT>